サンドブラスターを自作してみるの3回目になります。
前回までの振り返りです。
グローブ取り付け用Oリングを完成させて、キャビネットに仮組までできました。
Oリングのキャビネットへの取り付け
Oリングをキャビネットに本組します。キャビネットには内部からネジでOリングを固定します。まずはキャビネットに4つのΦ3.5の貫通穴をあけました。Oリングには腕の抜き差しのために力がかかるので、4点留めにしました。
キャビネットにOリングを嵌めて、貫通穴にマジックペンのペン先を入れて、Oリングにマークしました。
久しぶりに使いました。ドリルビット デプス ストッパー(深さ調整器)で、8㎜程度の深さになるようにOリング(シナ合板は9㎜厚)に穴を開けます。
ストッパーがあると安心して穴を開けられます。
Oリングの固定には、ワッシャを嵌めたトラス小ネジを使いました。ネジ長さが12㎜あり、キャビネットの厚みはあるものの、そのままではOリングを貫通してしまいそうだったのでワッシャで調整しました。
Oリングを2つともキャビネットに固定できました。
Oリングの取り付け完了です。
グローブの取り付け
さて、いよいよサンドブラスト用グローブの取り付けです。ネット通販で購入しました。こういうのも売っているんですね。
購入品のままでは長すぎるので、キャビネットの奥行に合わせてグローブの長さを決めました。
まっすぐ切るためにマスキングテープを貼って、ハサミで切断しました。
グローブをOリングに固定するためにホースバンドを購入しました。締め付け可能範囲がΦ130~152のステンレス製のホースバンドです。グローブの厚みを加味するとOリングの直径は140㎜弱です。
ホースバンドでグローブを締め付けて固定しました。Oリングも十分な強度があってよかったです。
サンドブラスター製作の山場をクリアすることができました。
Oリングから手を入れてグローブをはめるようになります。これで手が研磨材まみれにならずにすみます。
キャビネットへのエアー用プラグ・ソケットの取り付け
ホームセンターで購入した、エアーコンプレッサー用のプラグとソケットです。このプラグとソケットはテーパーネジ1/8インチのオス/メスになっているので、プラグとソケットをネジで直接接続することができます。
これを使って、キャビネットを内と外からプラグとソケットで挟み込んで固定します。
ただ、平行ネジと違ってテーパーネジは最後まで締め付けられません。
図にすると左側のようにすき間ができてしまい、プラグ・ソケットがぐらぐらしてしまいます。そこで右側のように、ワッシャを噛ましてすき間を埋めてやります。注意することは、すき間よりワッシャの厚みが大きすぎて、テーパーネジの締め付けが甘くならない様にすることです。
今回、使ったワッシャのサイズはM10×22㎜、厚み1.6㎜のもので、保有品の2枚を使いました。
プラグ・ソケット用にキャビネットにはΦ10のドリルで穴をあけます。
マジックペンでマークしたところは底に近すぎたので、もう少し上に穴をあけました。
キャビネットの外側には、プラグに2枚のワッシャを入れています。すき間より少しワッシャの厚みが小さくなるので、テーパーネジを十分締め付けられました。
プラグにはエアーコンプレッサー側のホースのソケットを繋げます。
キャビネット内側は、ソケットにして、プラグとソケットをネジで締め付けて固定しました。
ソケットには、エアーブラストガン側のホースのプラグを繋げます。
ちなみに、プラグとソケットには付ける向き(ルール)があります。エアーを出力する側にはソケットを取り付けます。エアーツール側にはプラグを取り付けます。したがって、エアーホースの片側にはプラグが、反対側にはソケットが付いています。
図にすると、わかると思います。エアーコンプレッサーのエアーが出るところには、ソケットが付いています。エアーツール(エアーブロア)側には、プラグが付いています。
エアー漏れがないかテストします。エアーコンプレッサーのホースを繋げました。
工房にあるエアーコンプレッサーはこちらです。
0.75MPaの圧力をかけていますが、キャビネットのプラグ・ソケットからはシューという漏れ音は聞こえませんでしたので、合格です。
サンドブラストガンの取り付け
このスポットブラストガンは、ホームセンターの在庫処分品で¥1,980で購入したものです。購入は、もう2年ぐらい前になります。
スポットブラストガンの簡単な説明は1回目をご覧ください。
今でも同様なものがネット通販で販売されていました。
スポットブラストガンをキャビネット内に取り付けるために用意したものです。
・エアー用ホース(赤色)
・エアー用ソケット、プラグ
・研磨材吸引用ホース(水色)
・ホースバンド
エアー用ホース(赤色)は、ホース交換したときの余りものです。長さは、キャビネットの長辺+短辺分にしました。
アニメーションGIFで、ホースにソケットとプラグの取り付け方を示します。最後はレンチで締め付けています。
スポットブラストガン側にソケットを繋ぎます。
キャビネット側のソケットにはホースのプラグを繋ぎます。
これでブラストガンのキャビネットへの取り付けは完了です。
研磨材吸引用のホース取り付けですが、ブラストガンの吸引パイプが長すぎて、キャビネット内では邪魔になります。短くしましょう。
金切ノコギリで、パイプを斜めにカットします。斜めにカットするのは、ホースを嵌めやすいようにするのと、吸引力の低下を和らげるためです。
バイスにパイプを固定して、パイプを金切ノコギリで切断しました。
切断面のバリを取るためにヤスリ掛けしました。
研磨材吸引用ホース(水色)をパイプに押し込んで、ホースバンドで締め付けました。
パイプの外径が10㎜でホース内径が9㎜です。ホースが裂けないようにという意味でホースバンドをしています。
これでサンドブラストガンのキャビネットへの取り付けができました。研磨材吸引用ホースの長さは1mのままです。どれくらい短くできるかテストしてからカットしたいと思います。
今回はここまでです。作業時間:3時間
変更が必要な点に気づきました…
キャビネットのプラグ・ソケットの位置です。今はキャビネットの底に近いところに取り付けましたが、研磨材が下に溜まるのでプラグ・ソケットが研磨材に埋もれてしまうことに気づきました。また、研磨材が下の一か所に集まるように漏斗状にしようとするとプラグ・ソケットからのホースが邪魔になってしまいそうです。
なので、次回はキャビネットのプラグ・ソケットの位置の変更から始める予定です。
費用一覧
ここまでで自作サンドブラスターに要した費用一覧です。
第3回作業の追加費用は、¥4,055でした。
合計:8,147円
項目 | 費用 | 備考 |
---|---|---|
ホースバンド 締め付け範囲 8-22㎜ | ¥108 | 1個 |
TOYOX製スーパーテトロンホース内径9㎜ | ¥319 | 1m(切り売り) |
PAOCK製スポットブラストガン SBG-4PA | ¥1,980 | 在庫処分品 |
DSLソケットL(Rc1/8) | ¥687 | 1個 |
DSLプラグL(R1/8) | ¥237 | 1個 |
ステンレス製ホースバンド12.7×130-152 | ¥724 | 2個 |
IRIS 密閉バックルストッカーKB-540 | ¥2,508 | 69L 548×498×470 |
KINOKINO 汎用サンドブラスト ロング 手袋 | ¥1,584 | セール品 |