トイレのDIYは、壁紙の張り替え、フロアシートの張り替え、便器の交換、トイレットペーパーホルダーの自作、タオルハンガーの自作と数多くやってきました。
最初にやった壁紙の張り替えは、2020年6月でした。はや4年が経過しようとしています。以前からその壁紙の汚れが気になってしかたがありませんでした。
我が家は、男連中が多いのでどうしてもオシッコが飛び散って壁紙の黄ばみの原因になります。毎日拭いたとしても、いづれ黄ばんでしまいます。
黄ばみの原因は、尿が飛散して付着した「尿石」です。尿にはカルシウムなどの成分が含まれており、飛散した尿が付着して結晶化することで黄ばみが発生します。
尿石は、アルカリ性のため酸性溶液で溶ける性質があります。酸性のクエン酸を使うことで効果的に溶かすと言われています。クエン酸で柔らかくなった尿石をブラシなどで擦り取るのが一般的です。ただ、壁紙にクエン酸でスプレーしてブラシでごしごしすると、壁紙自体が痛んでしまいます。また、紙の繊維の中に尿がしみ込んで、結晶化するとクエン酸で溶かしたとしても、繊維の中で溶けているのできれいにするのは難しいです。
結局のところ、壁紙を張り替えるのが一番確実ではあります。が、しかし、ちょっと大げさになってしましますね。
スプレー塗装で壁紙をキレイにする
そこで、スプレー塗装で壁紙をキレイにする作戦を実行することにしました。それは、「キレイ」じゃくて「臭いものにフタ」じゃないのか!という声が聞こえてきそうです。でも、塗装とはそういうものですね。まあ、開き直りも大切です。
兎も角、見た目がキレイになると精神衛生上の苦痛から解放されるので大きなメリットを得られます。
今回、用意したものです。左から養生シート、マットホワイトカラーの水性スプレー塗料、マスキングテープです。全部合わせても費用は1,000円程度です。
養生シートのロールを広げると、こんな感じです。緑部分が布テープになっています。養生したいところにテープを貼ります。
折りたたまれている白い部分を広げると、なんと110㎝という長さになります。1つのロールで20mあり、1ロールで22平方メールの面積を養生することができます。1家に1ロールは欲しいところですね。(笑)
トイレの壁紙は、白い塗り壁調です。そのため、ツヤ消しの白の塗料が必要でした。随分前からツヤ消しの白をホームセンターで探していましたが見つからずに今になってしまいました。ラッカー系と水性系がありましたが、トイレという狭い空間では有機溶剤のラッカーは使えないと判断し、水性系を選択しました。
壁紙の清掃
最初に、塗装する範囲の壁紙を清掃します。固く絞った布巾で壁紙を拭いていきます。さらに、黄ばみや汚れ部分をメラミンスポンジで擦って、落とせるだけ汚れを落とします。
巾木に養生シートのテープを貼り付けられるように、巾木のホコリも布巾できれいに拭き取ります。
トイレの養生
次に、塗料がつかないようにトイレを養生します。
巾木の周りを養生シートのテープを貼っていきます。貼ったら、テープが剝がれないようにシートを丁寧に広げていきます。便器全体も養生シートで覆います。養生シートがめくれないように所々マスキングテープで固定しています。
残り、コンセント、水道栓やホースも養生します。コンセントは、カバーを取り外します。コンセント部分はマスキングテープを貼って塞ぎました。水道栓とホースは、細く切った養生シートをホースにぐるぐる巻き付けるように養生しました。
スプレー塗装
スプレー塗装する際は、防塵マスクとメガネをして空気中に舞った塗料が肺や目に入らないようにします。水性で低臭とは言えトイレは狭いので、窓を開けて十分換気できるようにします。スプレー缶をよく振って塗料をよく混ぜます。スプレー塗装のコツは、20㎝ほど離して薄く広く吹いて(塗って)、重ね塗りすることです。気持ちがはやって厚塗りすると垂れたりだまになったりして、きれいに仕上がりません。
結果発表
1時間ほどスプレーを吹いては乾かしを繰り返しました。最初はなかなか黄ばみは消えませんでしたが、根気よく吹いていきました。
じゃじゃーん!こんなにきれいになりました!
反対側の壁紙もきれいになりました。マットホワイトなのでテカリもありません。壁紙の色と馴染んでいます。
トイレ全体です。気持ちいい~!
わずか1,000円程度でこれだけのクオリティが出たのは、大正解でした。
まとめ
今回は、気になっていたトイレの壁紙の黄ばみや汚れをスプレー塗装を使ってキレイにしました。しかも、低コストで短時間で行うことができました。スプレー塗装が行えたのは、単純色の白で、塗り壁調の壁紙を選択したことが奏功しました。
今回、発見がありました。汚れ箇所の塗り忘れがないか目視で隈なく見たつもりでしたが、スマホのカメラの映像で壁紙を見ると、塗り忘れ箇所が映し出される(見つかる)という発見です。
目視だと、周りの光が壁紙に反射(乱反射)して、本来の壁の表面が見えなくなっているのではと推測しています。ところがスマホのカメラ(デジタルカメラ)では自動絞りにより反射光が減り、壁表面の色がより鮮明に映し出されるために汚れ(塗り忘れ)箇所を見つけられると考えられます。