【家アラカルト】トイレのタオル掛けをDIYしました

家アラカルト

 先日、アイアンと木を組み合わせたトイレットペーパーホルダーをDIYしました。これでトイレをすべてDIYでリフォームしたと思っていましたが、タオル掛けが残っていることに気づきました。
そこで、トイレットペーパーホルダーとおそろいのアイアンと木でタオル掛けをDIYすることにしました。

 こちらが今まで使っていたタオル掛けです。ずいぶんブラケットの部分が黄ばんでしまいました。

 こちらが先日、DIYしたトイレットペーパーホルダーです。

タオル掛けの作成

 アイアンと木、ウォールナットカラーで作成しましたので、同じテイストでタオル掛けをDIYしたいと思います。

 トイレットペーパーホルダーの天板は名前のわからない雑木でした。その雑木の板にウォールナットワックスを塗りましたが、今回は本物のウォールナットで作ります。これは、ずいぶん前にホームセンターの端材売り場で300円で購入した50㎜角、長さ300㎜のウォールナットです。

 ウォールナット材の特徴は、「加工性に優れる」、「耐久性に優れ、衝撃に強い」、「茶褐色でグラデーションの色味」です。
 

 自作バンドソーのブレード押さえとしても、このウォールナットの端材を使いました。この時の残りです。

アームブラケットの作成

 タオルを掛けるアーム部を支えるブラケットを作成します。

 テーブルソーで長さ80㎜に切断します。

 さらにテーブルソーで42㎜角に切断します。

 断面にΦ40㎜の円を罫書きして、円柱に加工します。
 40㎜の円は、大学時代から使っている円定規で書きました。40年前のシロモノです。ひぇ~。

 自作のバンドソーで荒取りします。
これ、バンドソーのブレードを両端から斜めに押さえているのが、ウォールナットで作ったブレード押さえです。

 バンドソー便利!簡単に余分な角を落とすことができました。

 自作バンドソーでは6か月の工期と費用10万円ほどかかりましたが、これなら2万円もかからず、バンドソーを手に入れられ、DIYの幅が広がりますね。

 自作のディスクサンダーで仕上げの研磨です。
いつものテーブルソーからのバンドソーで、仕上げにディスクサンダーのパターンです。

 こちらも2万円でおつりが来るディスクサンダーとベルトサンダー一体ものです。木工をする上で研磨は必須の工程なので欲しい工具ですね。

 センサーファインダーで円柱の芯だしをします。

 フォスナービットで円柱にΦ30の穴をあけます。加工性に優れ衝撃に優れるウォールナット材なので薄厚の穴もあけられます。

壁固定用ボスの作成

 次に、壁に固定できるようにボスを作ります。ボスを壁に固定し、先ほどの円柱の穴にボスを嵌めて円柱を固定します。

 こちらの角材は、栗です。
栗材の特徴は、「耐湿性に優れる」、「強度が高い」です。ボスに持ってこいの木材ということで選びました。この栗もウォールナットと一緒に300円で買いました。

 こちらは、テーブルソーで30㎜角に切りだしました。

 ボスも円柱と同様にバンドソー、ディスクサンダーを使ってΦ30の円柱に加工しました。
円柱の穴にボスが嵌ります。

 嵌めた後に端面をカットして揃えました。

 この白いプラスチック部品は、今のタオル掛けのボスです。初めは、このボスをそのまま使おうと思っていましたが、径が32㎜あり、この穴を開けるフォスナービットを持っていなかったので、諦めました。
 だけど、もともとの壁に開けられた穴はそのまま使いたいので、ボスのネジ穴の位置を栗材のボスに写しとりました。

 栗材のボスの方が少し細いので、ねじ穴が端の方に来ています。

 Φ4㎜の貫通穴をあけました。

 さらにΦ10㎜の座繰り穴をあけます。ドリル刃が逃げないように添え木を挟んで開けました。
 ドリルの途中に付いているドーナツ状の黒い部品は、「ドリルビット デプスストップ」、「ドリルストッパー」や「ストップカラーリング」と呼ばれるジグで、開ける深さに合わせて取り付け、深堀りしすぎないようにします。

 座繰りの後は、皿ネジで固定するため皿ザグリ加工をしておきます。

ブラケットとボスの加工

 ブラケットとボスを作成しました。この後、ブラケットとボスを組み合わせて穴あけ加工をします。

 ブラケットにボスを嵌めて抜けないようにマスキングテープで固定しておきます。
固定用の穴をあける位置をマーキング(黒い点)します。

 Φ2㎜で深さ20㎜の穴をあけて、皿ザグリ加工しました。

 こんな感じで木ネジでブラケットとボスを固定することができます。壁固定用の2つの穴を結ぶ線に対して垂直になるように穴をあけました。

 次にタオルを掛けるアームを通す穴をあけます。壁固定用の2つの穴を結ぶ線と平行した位置にΦ10㎜の貫通穴をあけます。
 きっちり平行にしたいのでスコヤをブラケットに固定して、ボール盤テーブルに対して垂直になるように固定してから穴をあけました。

 思った位置に開けることができました。

 ブラケットの頭を滑らかなアール付け(研磨)をして、ブラケットとボスの作成が終わりました。

タオルを掛けるアームの作成

 Φ10の異形鉄筋を810㎜に切断しました。曲げ加工を考慮して少し長めにしています。

 バーナーで真っ赤に炙って、異形鉄筋を曲げました。炙ると本当に腕力だけで曲げることができます。それも小さな曲げ半径で直角に曲げることができます。これは私の中の発見でした。

 次は、手間のかかる曲げです。半径120㎜ほどになるように曲げます。写真のように端の方から炙ってはハンマーで叩きを繰り返し、少しずつ曲げていきます。

 こんな感じで4分の1の円弧に曲げることができました。初めてのことでしたがうまくいきました。

 余分なところをディスクグラインダーで切断します。

 アームの外形ができました。

 アームの一端にΦ3㎜の貫通穴をあけます。バイスでしっかり固定し、センターポンチで深めにマーキングして、穴あけします。丸い面に穴あけする場合はドリルの刃が滑って折れないようにします。折れた刃が目にでも入ったら大変です。

 開けた穴にM4用のタップでねじを切ります。穴にグリスを塗ってタッピングします。

 急がずに、急がば回れという感じでタップを立てます。180°回しては90°戻すという感じで切っていきます。戻すのは切りくずを逃がすためです。

 こっちは、今、使っているタップダイスです。10年以上前にホームセンターで購入しましたが、タップはまだ1本も折れていません。金属加工をするなら欲しい道具ですね

 M4のネジ留めができました。
ネジでアームの抜けを止めます。

塗装

 今回はウォールナット材を使いましたので、本来はクリアーワックスでもよかったですが、ウォールナットカラーのワックスを使いました。薄目に塗ろうと思います。
 鉄筋は、ツヤ消しブラックスプレーで仕上げました。

 塗装が終わった状態です。流石、ウォールナット材は色がよく出ています。抜け止めのネジも塗装しました。本来、異形鉄筋は建物の構造用材でコンクリートの補強材に使われますが、黒く塗ると無骨なところがいい感じになりますね。

トイレに設置

 タオル掛けが完成したのでトイレに設置します。

 元のタオル掛けを外した時のネジとネジ穴をそのまま使います。ボスを固定したところです。

 ブラケットをボスに嵌めて、下からネジ留めします。

 皿ネジを使ったのでネジ頭もきれいに隠れました。

 アームを差し込んで抜け止めのネジを付けました。ネジも黒く塗ったので目立ちません。

 じゃじゃーん! 設置完了です。

 タオルを掛けてみました。前のものはアームが輪っかになっているので、タオルを通す手間がありましたが、今回は、オープンにしているので奥からタオルをアームに掛けるだけ、楽チンです。
 手を拭くときは、手前にタオルが引っ張られるけどアームが抑えるのでタオルが外れることもありません。

 タオル掛けとトイレットペーパーホルダーのテイストを合わせることができました。

振り返り

 今回の作業は11時開始、昼休み30分で17時に設置まで終わりましたので、5.5時間で残業なしでした。費用は0円、工房にあった材料だけでできました。敢えていうと150円ぐらいでしょうか。

 ウォールナット材を使ってみましたが加工はしやすく、強度があり安心感がありました。色味も深いブラウンと木目のグラデーションでいい感じでした。トイレットペーパーホルダーの天板もウォールナットにしてみたい衝動が起こってきました。(笑)

トイレリフォーム総集編

 DIYしたトイレリフォームの総集編です。朝ドラか!

◆トイレの壁紙張り替え

◆トイレのフロア張り替えと便器交換

◆トイレ照明のスイッチ交換

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