★ブログを更新して、動画を追加しました。
錆落としの道具にサンドブラスターというものがあります。ずっと前から使ってみたいと思っている道具です。以前、近所のホームセンターにもサンドブラスターが販売されていました。値段も大きさの割に安く、16,000円程度だったと思います。何度も買おうかと悩んでいましたが、その大きさに躊躇してしまいました。手狭な工房にこんな大きなサンドブラスターをどこに置くねん。置くねん。置くねん。…と頭の中でこだましてました。
そこで、ちょっと小型のサンドブラスターを自作しようと思います。
サンドブラスターとは
サンドブラスターとは、表面に砂のような研磨材を吹き付けて、錆や塗料などを剥がす道具です。また、ガラスコップの表面に吹き付けて、擦りガラス状の模様を付ける道具としても使われます。
写真はサンドブラストするためのキャビネットで、研磨材が飛び散らないように、このキャビネットの中で研磨剤を吹き付けます。
研磨材を吹き付けるためにキャビネットの他にエアーコンプレッサー、ホース、サンドブラストガンなどが必要です。
私が持っているサンドブラストガンです。これは、袋に研磨材を入れて、エアーコンプレッサーのホースを写真左のグリップ端のプラグに取り付けて、レバーを引くと研磨材が写真右の先端から勢いよく噴射されます。
ただ、袋には少量の研磨材しか入れることができないので長い時間吹き付けられないという弱点があります。これも袋を使わずに研磨材を循環できるようにしたいと思います。
こちらは、エアーコンプレッサーです。本体のエアータンク容量は10Lと小さいため、25Lのサブタンクを増設しています。
キャビネットの作成
サンドブラストガン、エアーコンプレッサーはすでに持っているので、後はサンドブラスターのキャビネットがあれば、事足りそうです。そこで、キャビネットを作成します。
キャビネット本体は、ホームセンターで売っているストッカーを使うことにしました。
このストッカーの特長は以下です。
・フタ内側にパッキン付きで密閉
・ステンレスバックルで固定
まさに、サンドブラスター向けです。色も青とライトグレーでガーデニンググッズぽくなくて、いい感じです。
次に、用意したのは、サンドブラスター用のグローブです。これで手が研磨材(砂)まみれにならなくてすみます。グローブはネット通販で購入しました。市販のロンググローブも検討しましたが、脱げないようにピッチリ気味で手の出し入れがいまいちだったので止めました。
グローブはネット通販のセールで20%OFFで購入できました。
グローブ取付け用Oリングの作成
サンドブラスターのキャビネットに手を入れる丸い穴のところをO(オー)リングといいます。キャビネットの内側のOリングにグローブを取り付けます。そのグローブを取り付けられるようにOリングを作成します。
Oリングをどうやって、作成するかいろいろ検討しました。百均系で円筒のゴミ箱、植木鉢、植木鉢受けなどをカットするとか、ペンキの空き缶をカットするとか検討しました。ちょうどいいものを探すのも時間がもったいないし、ちょっとでもコストを抑えるために工房にあるもので自作することにしました。
ブリキがたくさん余っていたので、これで輪っかを作りたいと思います。
巻いたブリキが突然広がると非常に危険なので、紐とビニルテープで雁字搦めで固定しています。(笑)
広げるとこれだけの大きさです。幅900㎜、長さ1200㎜ほどあります。やっぱり、これが勢いよく広がると危ないですね。下手すりゃ、頸動脈いっちゃうよね。
金切り鋏の登場です。たぶん、初めての登場と思います。
長い線を引くためのアルミの板です。定規代わりとして使っています。
あとは、皮手袋。ブリキのエッジで手を切らないための安全具です。
幅60㎜分を金切り鋏で切りました。思ったよりきれいに切れました。
最終的に欲しいサイズは、以下です。
・440㎜×50㎜を2枚
440㎜の内訳は、Φ135㎜程度の円筒にしたいので
135×3.14=423.9≒420㎜
それに、のり代20㎜を加味しています。
50㎜の内訳は、キャビネット内側に35㎜、外側に15㎜となるように考えました。グローブを付けることが目的なので寸法は内側基準です。35㎜より長くなる分は問題ないです。
写真は両側から440㎜に罫書きして、金切り鋏で切りました。
幅50㎜になるように罫書きしました。
50㎜幅はテーブルソーでカットします。ブリキぐらいの薄さであれば木工用のブレードでもカットできます。
この薄さでカットするのは危険なので、木を添えます。そのために両面テープを貼っています。
罫書線に沿って添え木を貼り付けました。はみ出したブリキをテーブルソーでカットします。
フェンスに添え木を当てて、カットします。
ピシッとカットできました。ただ、カット中にブリキの切粉が高速で飛んできて手に当たって痛かったです。細かな切り傷になっていました。あと、必ず保護眼鏡は付けましょう。
ブリキを全部覆うように添え木を貼り付けた方が安全でした。
440㎜×50㎜のブリキの板が2枚できました。
ブリキの板を輪っかにします。のり代20㎜に穴をあける位置をマークしています。
2枚とも2か所にΦ2.5の穴をかけました。
裏側の穴のバリは、穴径よりずっと大きいΦ10程度のドリルの先でグリグリして、取っておきます。
この方法は、中学の技術の時間に教えてもらいました。
またも、初めて登場する「ハンドリベッター」という道具を使います。
ハンドリベッターとは、リベットと呼ばれるピンで金属板同士をかしめて接合する工具です。名前の通り、手の握力でかしめます。
かしめる板の厚みによってピンのサイズが異なります。今回は薄いブリキなので一番サイズの小さいピンを使います。
ハンドリベッターの使い方について、説明動画をアップしました。
のり代部分にコーキング剤を塗っておきます。研磨材の粉塵が漏れてこないように。
ハンドリベッターでかしめたところです。薄い板でもしっかりくっ付きます。
これが購入時のハンドリベッターです。ホームセンターのPV品なので当時¥1,200程度だったと思います。今でも¥1,500~¥2,000程度で購入できますので一家に一台いかがでしょうか。
円筒のままだと強度不足のため、板金加工でフランジを付けます。固いアールの付いた角に円筒の縁を当てて、プラスチックハンマーで軽く叩きフランジを付けていきます。写真はフランジを付けたところです。僅かなものですが、強度アップして円筒が歪まなくなりました。
これは強度アップだけでなく、グローブの抜け止めの役割もあります。したがって、キャビネットの内側に来る側にフランジを付けます。
次に、ブリキの円筒をそのままキャビネットに取り付けるのは難しいので、キャビネット固定のためのフランジを作ります。
端材として保有していた9㎜厚のシナ合板を使うことにします。合板にブリキの円筒の大きさを罫書きます。
フランジの幅は20㎜にします。赤線の外側に20㎜程度になるようにコンパスで円を描きます。
早速、切り取りにかかります。先日、引き廻し鋸の柄を交換したものを使います。
最初の穴をあけます。Φ10の穴があれば引き廻しのこぎりの先端が入ります。
ガンガン切れていきます。引き廻しのこぎりなので、引くときに切れます。1周切るのに10分もかかりませんでした。
2つとも開けることができました。2つで15分程度でした。
定番の自作バンドソーで外周をカットしていきます。
罫書き線に沿って急がずゆっくりカットしました。勢いに任せてしまうと線の内側に切り刃が入ってしまいます。これだけは避けたいです。
こちらも定番の自作ディスクサンダーで外周を研磨します。
こちらも準定番になりつつあるドラムサンダーです。これは買い物です。
ドラムサンダーで内周を研磨します。
ドラムサンダーで研磨している様子を動画にしました。
外・内周とも研磨が完了しました。
ブリキの輪っかを合板のフランジに嵌め込んでみたところです。
だんだんOリングの姿ができてきました。(^▽^)/
今回はここまでです。作業時間:4.5時間
費用一覧
ここまでで自作サンドブラスターに要した費用一覧です。今後、完成するまでに購入したものは追加していきます。
項目 | 費用 | 備考 |
---|---|---|
IRIS 密閉バックルストッカーKB-540 | ¥2,508 | 69L 548×498×470 |
KINOKINO 汎用サンドブラスト ロング 手袋 | ¥1,584 | セール品 |