いきなり完成? いえいえ、今回は試作していろいろ設計情報を確認しました。今までの製作した部分は本チャンですが、この写真は試作したところです。
工房に余っていた端材を使って試作し、丸ノコの可動範囲やスライドレールの強度などを細かく確認しています。
主に以下を確認します。
・土台の板の寸法決め
・スライドレール取付板の寸法
・切削範囲
スライドレールに取り付けた丸ノコを支える脚部です。12㎜の合板を2枚貼り合わせて強度アップしています。
自作するスライド丸ノコはスライドだけでなく上下動できるようにします。そうすることで可動範囲を小さくでき、よりコンパクト化できます。
上下に可動できるようシャフトを脚部に通し、シャフトを中心に回転できるようにします。
このステンレスのシャフトは工房に保管していた不要になったタオル掛けを分解した部品です。役立ちます。
スライドカットとダウンカットについて
[A]が正味切削範囲を示します。板を切断するためには、丸ノコの刃を正味切削範囲だけ動かさないと切断できません(スライドカット)。
しかし、実際に切断するには[B]のように手前から刃を持って行かないと板を切断できません。この黄色の矢印の範囲は切削導入範囲です。そこで、[C]のように丸ノコの刃を上から下へ移動させること(ダウンカット)で水平方向には正味切削範囲だけで切断することが可能になります。
つまり、ダウンカットとスライドカットができるスライド丸ノコにすることでコンパクト化できます。
作成した脚部にスライドレールを取り付けました。スムーズにスライドできるように同じ位置に取り付けます。
脚部にシャフトを取り付け、丸ノコをスライドレールに取り付けてみました。
スライドを縮めると元の丸ノコサイズに収まり、コンパクトになります。
次にシャフトを固定するための軸受け部を作ります。軸受けも対称に作成しないと軸がずれてスムーズに回転できなくなりますので、精確に作ります。
スライド丸ノコ本体を載せるベース部を作成します。幅340㎜、奥行515㎜です。最低限スライド丸ノコの可動範囲が必要なので、少し大きくなります。スライド丸ノコを支えなければならないので強度も必要です。そこで、12㎜厚の合板2枚を貼り合わせることにしました。
この合板はNONJASと言って、JAS規格外の板です。すごく安価です。いつも使っているシナ合板1800x900の5分の1の安さです。規格外だけあって品質もそれなりです。適材適所に使えばコスパ最強です。
ある程度の大きさとスライド丸ノコの重さがあるので運び易くするために持ちてを作ります。
2枚のうち下側の1枚に指が入るように窪みをつけます。
穴を明けたあとにジグソーテーブルで切断します。
切断後、ヤスリ掛けして完了です。
大量にボンドを付けて貼り合わせます。
広い面の接着なので、大量のバイスと重りでしっかり圧着させます。