先週、原付バイクJOGのバッテリー交換をしました。セットで購入した全自動充電器で乗らない日も充電をしています。バッテリーを外さずに充電できるのは、本当に楽ですね。1週間経ち、エンジンをかけたところ1発でかかりました。「キュルン」までも行かず「キュッ」ぐらいでかかりました。
これから暖かくなってバイクの季節になったときにも気持ちよく乗れるようにエンジンオイルも交換しようと思い立ちました。
4サイクルエンジンオイルの購入
ホームセンターで購入した4サイクルエンジンオイル(1L)缶です。987円でした。
オイルの粘度は、10W-40でした。
10W-40って何?
10W-40って何でしょうか?「10W-40」という表記はオイルの粘度(粘り気)を表しています。この粘度の正式名は、SAE 粘度グレードと呼ばれます。SAEとはSociety of Automobile Engineers「米国自動車技術者協会」の頭文字をとったものです。「10W-40」の表記はSAE規格の表記です。
SAEの公式サイトを見ると、最新の「Engine Oil Viscosity Classification J300_202104」(エンジンオイル粘度分類 J300_202104)を見つけることができます。ただし、内容を見るには購入($92)が必要です。2ページだけプレビューができますが、それによるとこの規格の初版は1911年6月に策定されていました。100年以上前からあったのですね。
さて、話をもとにもどして、10W-40の「10」は低温側粘度を表しています。「W」は冬場のWinterを表しています。10の数字が粘り気を表していて、数字が小さいほど低温時にサラサラした「粘度の低い」オイルになります。ハイフンの後ろの数字「40」は高温側粘度を表します。数字が大きいほど高温時に粘り気のある「粘度の高い」オイルになります。
低温側粘度 | 高温側粘度 |
---|---|
0W(-35℃) | 20 |
5W(-30℃) | 30 |
10W(-25℃) | 40 |
15W | 50 |
20W | 60 |
25W |
現在、市販されている粘度範囲のものです。表中のカッコ内の温度は、その温度まで使用できる規格です。国内では、「10W」あれば充分そうです。
ちなみに低温側、高温側の2つの粘度の規格に対応したオイルをマルチグレードオイルと呼びます。
マルチグレードオイルが出た当時は、オールシーズンオイルと説明されていました。また、1つの規格に対応したものをシングルグレード、モノグレードと呼びます。
10W-40 を購入したのは正解。このグレードした売っていませんでしたが…(笑)
オイル交換
今日は、天気もよくオイル交換日和です。
JOGのオイル注入口はマフラーとラジエターの間にあります。ずっと交換していないのでどうなっていることやら。
なんか変色して焦げ茶色になっていました。
捨てるために買うというのも何なんで、廃油ボックスを自作しました。小型の段ボール箱にビニル袋を入れて、その中に古紙とぼろ布を入れたものです。この状態でオイルを受けます。
オイルの排出口はバイクの底についており、ちょっとでも作業しやすいようにレンガを敷いて高くしました。
エンジンの底のところにオイル排出口の6の数字が書かれたボルトが見えました。
6番というのは六角レンチの番号です。ボルト径はM12になります。
9番ではないの?と思われるかもしれませんが、六角レンチの番号に9番はないので、6番になります。
あらかじめエンジンを掛けて温めておきます。レンチでボルトを緩めます。奥まっているのでレンチにエクステンションバーを付けました。
ないとは思いますが、エンジン掛けたままのオイル交換は厳禁です。エンジン壊れます。
オイルが出てきました。廃油ボックスにどんどん溜まっていきます。
JOGのエンジンオイル容量は0.78Lです。0.2Lは余ります。そこで、エンジン内の残オイルを洗い流したいので、0.2Lほど洗浄に使いました。いったんボルトを締めて、0.2Lほど注入してもう一度ボルトを外してオイルを排出しました。
見ての通り真っ黒のオイルでした。
銅ワッシャーを入れてボルト締めました。危うくワッシャーを廃油と一緒に捨てるところでした。ワッシャーが廃油ボックスに落ちたことに気づきませんでした。セーフ!
念のため、後日オイル漏れがないことを確認して完了です。
ビニル袋の口をしっかりしめて廃棄します。
可燃ごみとしてごみ処理センターに持っていく予定です。
まとめ
バッテリー交換に続いて、エンジンのオイル交換をしました。交換後、ちょっと買い物に乗ってきました。エンジンの回転がスムーズになったように感じます。パワーロスも軽減されたと思います。
JOGにはオイルフィルターがないので交換は至って簡単でした。また、廃油処理も空き箱があれば廃油ボックスを簡単に作れました。おまけにオイル粘度規格を理解することができました。
作業時間:1時間
費用:987円