【道具・工具】切れ味アップ!テーブルソーのチップソーを交換しました

道具・工具

 先週はテーブルソーの集塵対策を行い、粉塵の散らかりは落ち着きました。最近、気になっていたのがテーブルソーでカットした切り口の粗さです。特に裏面のバリが酷く、カットした後に必ずヤスリ掛けをしないと次の作業に移れない状態でした。
 テーブルソーのチップソー(丸ノコの刃)を確認したところ、酷い状態でした!写真を見せるのも恥ずかしいですが、自分自身への戒めとして掲載します。トホホ…

 左2本の刃のチップが欠けているではありませんか! さらに真ん中の刃は変形して上方に延びているではありませんか!これじゃ、ダメだわ…
刃で切っておらず、回転の勢いで砕いているって感じです。いや、事実です。

チップソー選び

 チップソーの交換が必要です。まずは、テーブルソー(デルタコントラクターソー)で使用しているチップソーの仕様を確認しました。

項目仕様
外径10インチ(=254㎜)
穴径5/8インチ(=15.9㎜)
刃厚1/10インチ(=2.5㎜)
スクイ角16°
歯数50
用途木工用

 外径と穴径が合えば、どこのメーカーのチップソーでも付けられます。が、米国製のデルタコントラクターソーは米国仕様のため15.9㎜の軸径(つまり穴径)です。国内仕様の穴径は25.4㎜です。米国の方が細いのはとちょっと意外です。(米国のものは何でもゴツイと思い込み?)

選ぶポイント

 仕様が分かったのでチップソー選びに移ります。目的から決めていきます。用途は木工用です。主に厚み20㎜前後のSPF材(2×4材)や合板のカットが多いです。仕上げレベルのカットがしたいです。カット後のバリ研磨は避けたいですね。オプション的には、カット時の騒音や振動は小さいのがいいですね。最後に価格帯は、10,000円未満、可能なら5,000円以下がいいですね。最初は低価格帯から攻めていき、落としどころを見つけたいと思っています。こんなところでしょうか?まとめると次のようになります。

チップソー選びのポイント
  • 用途は木工用で、主に厚み20㎜前後のSPF材、合板のカットに使用
  • 挽き方は、主に仕上げカット
  • 低騒音、低振動
  • 価格は5,000円以下

 上記の目的を達成するためにチップソーの必要要素を確認します。

 木工用としてのチップソーの材質は、超硬チップが一般的です。次に挽き方は、歯数が多いほど仕上げ向きで少ないほど高速切断、厚切り向けです。主に40~100ぐらいの歯数があります。もともとのチップソーの歯数は50だったので高速切断、厚切り向けだったことがわかります。

 次に低騒音、低振動には、表面コーティングによって摩擦を低減(低騒音)にするもの、低振動スリットと呼ぶ、台金(チップソー全体)の伸び縮みを吸収するスリットを付けることで振動を低減するものがあります。

 最後に価格帯では、お手頃価格で切れ味、耐久性を確認していきたいので、まずは5,000円未満を探してみたいと思います。

 まとめると次のようになります。

項目チップソーの選択要素
木工用超硬チップを使用したチップソーを選ぶ。
超硬チップは耐摩耗性・耐欠損性に優れ、長期間スムーズな切断が可能
仕上げ向け歯数が多いほど仕上げ向け、従来品は歯数50なので50より多いものを選ぶ。
一般的な歯数の範囲は40~100。歯数が少ないものは高速切断、厚切り向け。
低騒音・低振動表面コーティングは、低騒音に効果があり、低振動スリットは、低振動に効果があるので、選びたい。
価格普及品の付加価値付きのもので、可能なら5,000円以下を選ぶ。

キングタイガー 255x80P MAT-KT-255Sに決定

 チップソーの選択要素を元に調べたところ、出来レースかというぐらいすぐに決まってしまいました。

形 名:MAT-KT-255S
メーカ:山真製鋸

用途木工用
歯数80
静音・低振動ブラックコーティング
レーザースリット
価格3,993円
チップソースペック

 決めては価格ですね。10インチサイズでこの価格の選択肢は少ないです。ちょっと歯数80は多い気もしますが、70ぐらいを考えていました。使ってみて確認したいと思います。

 購入は、こちらでしました。10年ぶりの最強寒波前に入手できました。

 あと、25.4㎜を15.9㎜に変更する穴径変更ブッシュが必要です。合わせて購入しました。

チップソーの交換

 早速、チップソーを交換したいと思います。

 チップソーを取り出したところです。梱包時には刃の周りにチューブが巻かれており、刃の保護とユーザーの手の保護を兼ねたもので、低価格でも気遣いはぬかりないです。

 こちらが穴径変更ブッシュです。

 ブッシュをチップソーの穴に嵌めてみました。ピッタリで気持ちいいです。

 交換を始める前に必ず電源ケーブルを抜きます。交換中に誤ってスイッチが入ってしまうと大怪我で済まないです。

 テーブルソーのチップソーを外します。2つのレンチはテーブルソーの装備品です。
軸のネジは緩み防止のため逆ネジが切られています。

 軸に入れる順番が決まっています。
奥からチップソー、ブッシュ、フランジ、ナットの順番です。チップソーとブッシュの順番を間違えてはいけません。間違って逆にしてしまい、回転中にナットが緩むとチップソーがブッシュから外れ、チップソーが上下、左右に暴れてしまい大変危険です。

 フランジを入れてしっかりナットを締めました。

 インサートをセットして交換完了。なんか切れそう!

試し切り

 早速、試し切りします。よく使うシナ合板の9㎜厚を切ってみます。

 表面の切り口です。特に問題ないです。

 裏面の切り口です。切り始め(上部)が4㎜ほどめくれていますね。斬鉄剣のように切れる刃ならめくれないかもしれません。10,000円以上のチップソーならめくれないのだろうか?
 側面の切り口は、1㎜程度の毛羽があります。指でなぞれば取れそうな毛羽です。これは特に問題ないです。
 といっても、従来のチップソーに比べれば、雲泥の差ぐらい切り口がきれいなので大変満足です。

 切れ味もさることながら、切断時の音が静かなことが驚きました。動画も撮影したのでご覧ください。

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