【道具・工具】サンドブラスターを自作してみる#5

道具・工具

 サンドブラスターを自作してみるの5回目になります。

 前回までの振り返りです。
 キャビネットの窓の設計をしました。

キャビネットの窓の製作

 3D CADで設計したキャビネットの窓枠です。
この窓枠を作っていきます。

 厚み9㎜のシナ合板から4本の窓枠を切り出しました。シナ合板は保有していたものです。だいたい9㎜厚と12㎜厚のシナ合板を確保しており、いつでも製作できるようにしています。

 窓枠の製作では、棒状の枠板の両端を45度に切断して、組み合わせます。額縁と同じですね。
45度の切断には、角度定規を使ったアングルカット用ジグを使います。4本の枠板の両端を切断しました。このジグの作成は、以前、ブログに投稿したものです。

 一辺のみ凸形の形状です。この凹みの部分をテーブルソーで切断します。ただし、テーブルソーでは、切断したい端まで切断できません。ギリギリまで切断して、あとはノコギリで切断します。

 凸形の枠板をカットできました。

 4つの枠板をボンドで接着してクランプでガッチリ固定します。

 私は持っていませんが、額縁のように45度同士を組み合わせて固定するには、ベルトクランプがあると便利ですね。
4つの枠板に均等に力を加えて固定することができます。

 ボンドが乾き、窓枠ができました。45度の面をボンドで接着しただけなので、強度はさほどありません。
 そこで、チキリを入れて補強します。

 チキリとは、部材と部材の接合部に溝を切って、三角形の部材をはめ込んで接合部が離れないようにするものです。
 木片からチキリを作る場合は、三角形の長辺方向に木目が来るように木取りします。

 チキリとなる薄板をテーブルソーで作っているところです。厚みは1㎜です。

 窓枠の角の溝を掘るためにバンドソーを使ってみます。そのままではテーブルが邪魔なので、テーブルを外しました。
 ノコギリで掘ろうと思いましたが、ノコ刃の厚みが0.75㎜ほどしかなかったので、不適でした。

 こんな感じで窓枠の角に溝を入れます。バンドソーのブレードと窓枠が平行にしてカットする必要があり、手で添えるのは難しかったです。

 なんとか溝を掘れました。ちょっとガタついていますね。(汗)

 チキリにボンドをしっかり付けて、溝に押し込みます。ボンドが溢れていますが、ふき取りません。溝のちょっとした隙間にもボンドを行き渡らせるようにするためです。

 4つの角にチキリを埋め込んだところです。しっかりボンドが乾くまで置いておきます。

 ノコギリのアサリの無いライフソーで余分なチキリを切断します。アサリがあると枠板の側面を傷つけてしまうので、アサリ無しにしています。

 チキリの部分が見えますか?
色の濃い部材を使っています。これで、枠板の接合部の強度が上がります。

 窓枠の外形ができました。

 キャビネットのフタに窓枠を嵌めてみました。
少し大きめに作っているので、このままではきっちり嵌りません。

 大きい部分を鉋で削り、最後にベルトサンダーを使って窓枠の側面(木口)を研磨します。
久しぶりのベントサンダーの出番でした。

 窓枠がキャビネットのフタにピッタリ嵌りました。

 上部のコーナーR(アール)の部分です。きれいに嵌っていますね。(⌒∇⌒)

 下部のコーナー部分です。こっちもピッタリ嵌っていますね。(^▽^)/

 窓枠は開閉できるようにキャビネットに丁番で取り付けます。この丁番も保有品でちょうどいい大きさでした。

 カッターで丁番の大きさの周りに1㎜ほど刃を入れました。そのあと、鑿(ノミ)で彫り込みました。

 丁番を仮置きしたところです。

 次にPETの窓を入れるために窓枠全体に窪みを掘ります。そのための罫書きを入れました。

 トリマーでまっすぐな溝を掘れるように、簡易のジグを作り、溝を掘っているところです。

 なんとか掘りきりました。トリマーによる加工はいつも神経を使います。トリマーは1万回転以上でビットが回転するため危険な電動工具です。送りの方向を誤ると、ビットが部材に食い込み思わぬ方向に動いて、余計なところを削ってしまうことがあります。

 PETのプラバンを窓の大きさに合わせて切断します。1㎜厚と薄いのでカッターで切ってもよいのですが、テーブルソーで切断しました。PETが割れないようにマスキングで切断箇所を覆いました。

 窓枠にPET窓が嵌りました。

 窓枠の加工が一通り終りましたので、塗装します。窓枠は華奢な上に丁番や窓などのために掘り込みを多数しています。シナの表層が脆くなっていますので、油性ニスで表層が剥がれないように強化します。
 余っていたゴールデンオーク色の油性ニスを使います。

 1回目の塗装が終わりました。今回の作業はここまでです。
作業時間:8時間(土日の合計)

費用一覧

 ここまでで自作サンドブラスターに要した費用一覧です。
第5回作業の追加費用は、ありませんでした。

項目費用備考
サンデーPET PG-1 透明¥871450×300×1
PURE PACK S30-45 100枚入¥9820.03×300×450
ホースバンド 締め付け範囲 8-22㎜¥1081個
TOYOX製スーパーテトロンホース内径9㎜¥3191m(切り売り)
PAOCK製スポットブラストガン SBG-4PA ¥1,980在庫処分品
DSLソケットL(Rc1/8)¥6871個
DSLプラグL(R1/8)¥2371個
ステンレス製ホースバンド12.7×130-152¥7242個
IRIS 密閉バックルストッカーKB-540¥2,50869L 548×498×470
KINOKINO 汎用サンドブラスト ロング 手袋¥1,584セール品
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