建築資材のアウトレット店でドアを見たところ、その価格にびっくり。10万円以上は当たり前といったところ、家に取り付けるのだからといってしまえばそれまでですが、ちっぽけな工房にもドアは必要。というわけでドアも製作することにしました。お手軽なSPF材で作ることにしました。見てわかるとおりドアの骨格は2×6材で、あとは1×4材です。作りはいたって簡単で、2×6に溝を掘って1×4材をはめ込んだだけ。溝はトリマーで掘り込みました。これをきっかけにトリマーを購入しました。簡単に作ったわりに結構立派なドアに仕上がったと思っています。ドアのデザインは我が家の室内ドアを参考に、高さ、幅、上部、下部の割合、ノブ位置を決めました。
現物あわせのドアを作るときのコツは、戸口の高さ方向、幅方向にほんの少し大きめに作るとよさそうです。というのも蝶番の厚みや戸口のゆがみがあり、取り付け時にドアの端面を削って調整することになるためです。注意点としては絶対に蝶番を取り付ける側の端面を削ってはいけないということです。この端面が斜めになってしまうとドアの回転軸がずれてしまいドアが開かなくなるか、閉まらなくなると思います。戸口側の蝶番を取り付ける端面もドアの開閉を優先して蝶番の上下位置が鉛直なるようにしたいです。調整は蝶番側を除く3つの端面で調整します。
上部のところには、ステンドグラスを入れたいと考えています。ステンドグラスは作ったこともないのでこれから技を身に付けつつ、道具もそろえる必要あり、いつになることやら。しばらくは、板で蓋をしておくつもりです。(追記:2020年5月現在、ステンドグラスは入っていません。)
建具は直角、水平が命と思いますが、2mぐらいの長さになると捩れや曲がりが避けられず、かといって昇降盤、手押しかんな盤もないので多少の調整をして組み立てるものだから、継ぎ目に隙間ができてしまいます。もともと塗装はベタ塗りする予定なので、隙間は木工パテで埋めて、研磨処理しました。
ノブを納めるために掘り込んだところ。ドリルとトリマーと鑿を使って苦労して掘り込みました。SPF材は柔らかいのでこういった造作は難しいです。細いところを残すのはほんとうに気を使います。ちょっと力をかけてしまうと、すぐ割れたり欠けたりします。
下部に2つの穴が開いていますが、これは骨格を固定するために120mmのコーススレッドを打ち込んだ穴です。(追記:2020年5月時点、SPF材は柔らかいので何度か補修しました。)
蝶番を取り付けたところ。蝶番サイズは120mm。ホームセンターでその蝶番を手に取ったときは大きすぎるかなと思いましたが、取り付けてみるとドアサイズとのバランスがよく、いい感じです。ただ、取り付けネジは付属(30mm)のものではなく、75mmのコーススレッドにして、取り付け強度を上げています。というのもドアも戸口側も柔らかいSPF材で作っていますので。ドアが壊れるときは、大抵蝶番が壊れるのではなく、留めネジが緩んだり、抜けてしまうことが原因だからです。
戸口にドアを取り付け、塗装したところ。ドアを取り付けてから塗装したため、外壁など丁寧にマスキングしました。塗装は白を2回塗りしました。これだけのものを塗装するとなると乾かすことも考えないと始末に終えなくなるので取り付けた方が作業が楽です。
このノブはドアを作る遥か前に購入していたものです。ノブを取り付けたところです。どうもノブがみすぼらしい。ドアとのバランスが悪い。また機会があれば取り替えたいと思います。(追記:2020年5月時点、当時のままです。)
ガラス取り付けを除いてドアが完成しました。