【工房製作】屋根の製作

工房制作
垂木と野地板

 残念ながら写真は、作業がかなり進んだものしかないです。なかなかこまめに写真をとることができず、作業を終わるころには日が暮れてしまい、暗くて取れないです。作業を始める前に取ればよいのですが…
 鴨居も取り付けて、屋根の垂木(たるき)と野地板(のじいた)を打ったところです。
垂木は2×4材、野地板は3尺6尺厚み11mmの OSB合板 を使用しました。
 屋根の勾配は10%しかとることができなかったです。勾配を大きく取ろうすると、母屋の張り出した屋根と干渉してしまいます。できれば屋根の機能的、デザイン的に20%~30%欲しいです。屋根の機能として、雨を速やかに流し湿気を避けることです。それには20%から30%は欲しい。10%程度だと、水の切れが悪く、樋に流すべき水が軒に回りこんできます。その結果、壁が湿気てカビ発生の原因となります。

片流れ屋根

 母屋の屋根との連続性を考慮して、屋根は片流れとしました。勾配を取るために壁の上端に 束(つか) を立てて、その上に2×4材を2枚重ねたものを 棟木(むなぎ) として渡しています。
 垂木の間隔は45.5cmとして、壁のモジュールと同じです。特に強度計算したわけではなく、3尺6尺材を使う上で都合のよい寸法だからという理由だけです。

ルーフィング張り

 屋根の製作から高所作業となります。足場を組んでいないので、もっぱら脚立の昇り降り、脚立の作業範囲は狭いので脚立の移動も頻繁にあり、作業が進まなくなりました。足腰の疲労も倍増です。
 これは、 アスファルトルーフィング (写真の緑色のシート)を野地板の上に張ったところ。外周は板金でできた水切りを張っています。
アスファルトルーフィングは、タッカーで固定しています。屋根面積は小さくルーフィングも沢山あまってしまいます。そこで防水強化として二重張りすることにしました。
 ルーフィングは重量があるので1本(22m巻き)を屋根で裁断するのは危険です。地上で予め必要寸法を裁断しておき、持ち上げた方が安全に作業ができます。
 屋根作業の基本は、水(雨水)が上から下へ流れることを踏まえて、屋根下から上に向かった進めます。下の段からルーフィングを張り、次の上段は下段のルーフィングに重ねて(10cm程度)張っていきます。
 ルーフィングは脆いので、傷つけないように注意が必要です。傷つけると雨が染込んで屋根を腐らしてしまいます。一度染込んだ水はなかなか乾きません。

水切り

 水切りの処理。水切りもホームセンターで購入しました。

シングル張り

 屋根は、アスファルトシングル(ブラック)張りと透明の ポリカボネート波板 を半々にしています。工房の設置場所や構造上、窓を作ることができないため、光を取るために透明波板にしました。材質は耐久性を考慮してポリカです。

屋根の完成!

 最後に雨樋をつけたところ。これで雨をしのげます。屋根の完成です。

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