築25年を迎えた我が家、いろいろと傷んできました。今週から3週間ほど外壁塗装が行われています。当分、工房での作業は行えません。外壁同様、家の中も傷んでいます。目に付くところに見切りの角部の剥がれがあります。
見切り(みきり)とは、床や壁の仕上げ材の境目、または境目を隠すために張った細長い化粧板を指します。ちなみに、床と壁の境界に貼られている化粧板は巾木といいます。
壁紙の境目に貼ってあるのが見切りです。床と壁の境目に貼ってあるのが巾木です。
見切りコーナーの剥がれを補修シートで修繕
長年の生活で知らず知らずに手が触れたり物が当たったりして見切りの角部分が剥がれてきています。すぐに補修すれば被害は少ないのでしょうが、放置してしまい剥がれが拡大してしまいました。
化粧板そのものが剥がれているわけではなく、化粧板に貼られている木目シートが剝がれています。無垢材ならこんなことにはならないですが。
カッターで少し大きめに剥がれたシートをカットして取り除きます。
取り除いた写真を撮り忘れました。(T_T)
今回、ホームセンターで売っている補修シートを使います。百均で売っているリメイクシートでもよいと思います。
できるだけ化粧板のシートと似たような木目、色、シート厚があれば、なんでもよいと思います。
シートを少し長めにカットします。今回は5㎝程度です。
剥がしたシート部分に補修シートを貼ります。角のエッジを利かすために、あらかじめ補修シートを半分に折って折り目を付けておくとよさそうです。
剥がしたシートとの境目を爪先でしごくと境界線が付きます。そこをカッターで慎重にカットします。
カットした余分な補修シートを剝がします。ここは、ゆっくり剝がします。粘着力が強いと見切り側のシートも剥がしてしまう可能性がありますので、焦らずに丁寧に剝がします。
後で気づきましたが、切り口にマスキングテープを貼っておくと、きれいに剥がせると思います。
余分な補修シートを取り除きました。見切りの中央部分に溝があります。ドライヤーで補修シートを温めながら、柔らかくさせてじわっと溝に押し付けます。力の入れすぎで補修シートが破れないように注意が必要です。
このままでは、色合いが異なりすぎるので少し色を付けて違和感がないようにしてみました。
色付けには、キズかくしの「かくれん棒」というパラフィン(蝋)でできたクレヨンを使いました。
これは融点が60℃と低く、ドライヤーで温めるとすぐに柔らかくなります。
そこで、補修シートにクレヨンで塗りながらドライヤーを当てると、クレヨンの先が柔らかくなり塗りやすいです。
同じように行う場合は、ドライヤーでやけどしないように注意してください。
洗面所にも見切りの剥がれがありました。こちらは広い範囲で剥がれていました。
よく見ると、角部以外は部分的に剥がれているようです。角部は上述と同じようにして、部分的な剥がれは木工ボンドで張り付けることにしました。
ここも5㎝程度の補修シートと色付けで補修しました。部分剥がれは、ドライヤーで温めてシートの反りを直してから木工ボンドで接着しました。
離れて見ると目立たなくてよさそうです。
まとめ
今回は、見切りのシート剥がれを補修シートを使って修繕しました。補修シートの代わりにリメイクシートでも使えると思います。できるだけ元の木目、色合いが似たシートを使うことで仕上がりがよくなります。色目が目立つときは、「かくれん棒」のようなキズかくしで色付けすると目立たなくなることがわかりました。