【工房製作】家の外壁塗装のため、工房を解体!#2

工房制作

 3日間かけて工房内の工作機・工具類を片付けました。いよいよ、工房の外壁の解体に取り掛かります。

 4日目(4月30日)。本日の目標は、工房内で作業できる解体と工房裏のガルバ波板の取り外しまで行いたいです。

 まずは、天井に渡している梁と梁に載せている材木の撤去です。

知ってる? 「木材」と「材木」の違い

 木材と材木は、どちらも建築物や木製品の原料となる木のことを指しますが、加工の度合いが異なります。木材は原木を切断して材料や原料として用いる木のことです。一方、材木とは一定の長さや大きさなどに製材し用材となった木のことで、木材より加工が進んでいる状態です。丸太は木材で、SPF材(2×4材)は材木と覚えるとわかりやすいです。あるいは、製材所にあるのは木材で、ホームセンターで売っているのは材木です。

 材木の撤去と梁の撤去が完了しました。写真左上の母屋の柱に留めた木片の取り外しが難儀しました。長年に渡って雨水が木片と外壁の隙間にしみ込んだ結果、コーススレッド(木ねじ)が錆びて膨張したために、インパクトドライバでも歯が立たず、挙句コーススレッドが中でねじ切れてしまいました。(涙)
 仕方なく木片をノコで切ったり、ノミで割いたりしてようやく取り除くことができました。残ったコーススレッドは、3本まではペンチで抜くことができましたが、残り1本は外壁から3㎜程度のところで折れてしまったので諦めました。ネジザウルスの出番か!持ってねーわ!

工房の外壁の解体撤去

 母屋の壁に接してる壁(左側)を解体撤去します。

 この壁は比較的簡単に外すことができました。これら壁は、幅900㎜高さ2100㎜の壁と幅300㎜高さ2100㎜の2つの壁から成っています。大きい方の壁はとても重いです。身長2mの人だったら軽々扱えるのかな?
 ブログで残しておくと、サイズなどを振り返って確認することができますね。

 母屋の外壁1面ゲットしました。

ガルバ波板の撤去

 次は、工房裏のガルバリウム波板(通称、ガルバ波板)の撤去です。ガルバリウム鋼板はアルミニウム・亜鉛合金メッキ鋼板の名称で、錆に強く軽量なのが特長です。19年経ちますが全く錆びていません。スゴッ!
もし、新築する機会があれば、カラーガルバリウム鋼板の外壁にしてみたい(候補の1つ)と思っています。

 こちらがガルバ波板です。母屋と接しているガルバ波板1枚を撤去します。

 こちらがガルバ波板を撤去した状態です。180㎝の脚立と比べると高さがわかると思いますが280㎝ほどあります。波板釘の抜きは、思っていたほど手間ではなかったです。

 波板用の釘はスクリューになっているので、ペンチで掴んで、抜ける方向(反時計)に回しながら引っ張ると抜けます。

 本日の目標は達成できたので、余った時間で1本でも多くコーススレッドを抜きました。

 今日の成果です。手前がコーススレッド、その奥が波板釘、電気配線固定用のステップルです。

5日目(5月1日)。今日は、屋根のポリカ波板を撤去する予定でしたが、雨のため作業は休みとしました。思った以上に疲労があったので休みにしてよかったです。ちょうど、GW休みの折り返しです。

屋根のポリカ波板の撤去

6日目(5月2日)。天気も、体も回復したので屋根のポリカ波板の撤去に着手します。

 19年ぶりに工房の屋根に上りました。年のせいかちょっと腰が引けています。さて、屋根の具合はというと、汚れていますがよく持ってくれています。

 ポリカ波板の固定には、ネジの波板押さえを使っていたため簡単に外すことができました。そこここに雨水が浸みて白くなっているところがありました。

工房裏の外壁の撤去

 屋根を撤去できたので、いよいよ工房の外壁を撤去します。

 写真の赤線部分を鋸でカットします。ここをカットすると2×4構造のモジュールと合わせて取り外すことができます。

 カットすることで一気に壁を取り外すことができました。

屋根の垂木の撤去

 屋根を支える垂木(たるき)をカットして撤去します。

 垂木は6本ありますが、外壁塗装に影響する垂木3本をカットします。

 外壁塗装完了後、工房を元に戻せるように垂木は端を少し残してカットしました。また、垂木を2本残すことで屋根の復旧を早めることができるはずです。本日、目標としていた屋根の撤去と工房裏の壁の撤去ができたので作業終了です。

本日の成果です。壁を固定していたコーススレッドとポリカ波板押さえです。

工房表の外壁の撤去

7日目(5月3日)。今日で撤去作業が終わる予定です。

 最も厄介な箇所の撤去です。入り組んだ上に板張りにしています。

 さらに屋根まで板張りしています。一枚一枚板張りを剥がして撤去するしかなさそうです。

 狭いところでの板張り剥がしです。1時間半ぐらいかかりました。

 壁がようやく抜けました。壁が抜けなかった原因の1つとして、透湿防水シートが隣の壁と繋がっていたことでした。写真右の1㎝ほどの白い帯が見えますが、これが透湿防水シートです。このシートの引っ張り強度が高く、簡単には破れず、壁が固定させていた原因でした。

 全ての壁が抜けました。空が眩しかったです!

工房の養生

 8日目(5月4日)。なんと今日は、60歳の誕生日です。Happy birthday to me!
さて、解体作業が完了し、最後の仕上げは、ぱっくり空いた工房にブルーシートで養生します。

 ブルーシートは、サイズ3.6×2.7m、番手#3000で耐用年数約2年ものを用意しました。

 ブルーシートの押さえには、ポリカ波板の押さえに使っていた波板取付ビスを再利用しました。
ビスだけでなく、プラスチック波形座金の部分でもブルーシートを押さえてくれるので破れにくくなると思います。

知ってる? ブルーシートの規格(サイズと番手)

 ブルーシートのサイズには、規格寸法(呼び寸法)仕上寸法の2つがあります。ブルーシートはほつれ防止や強度確保のため4辺を折り返しており、規格寸法(呼び寸法)は折り返す前のサイズを表しています。実際には、10㎝ほど小さくなった仕上寸法になっています。そのため、ブルーシート銘板には呼び寸法と仕上寸法の両方が明記されているのが普通です。

 #3000というのは、ブルーシートの番手を表し、3.6m×5.4mを基準サイズにしたときの1枚重量(グラム)であらわしたものです。
つまり#3000というのは、3.6m×5.4mのブルーシートの重量が3000g(3㎏)ということです。番手が大きいほどシートの厚みが厚く丈夫ということになります。主な番手には#1000~#5000で1000刻みがあります。

 仕上寸法と番手を確認して、用途に合ったものを選択してください。


最後にアニメーションで解体結果をご覧ください。これで家の外壁塗装で塗り残しがなくなります。

まとめ

 家の外壁塗装を行うため、塗り残しにならないように母屋と接していた工房の壁を解体しました。時間がかかりましたが無事に解体できました。解体してわかったことを以下に記します。工房の再築時に考慮したいと思います。

解体してわかったこと
  • 解体した壁は2×4モジュール(丈夫)である必要なかった。再築する場合は簡略化できそう
  • 工房は解体できるようにビス頭(ネジ頭)は全て見えるように打つべし
  • 工房は解体できるように釘打ちよりネジ打ちの方がよい
  • 透湿防水シートは想像以上に引っ張り強度有り。抜けないときは透湿防水シートを疑え

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