【バックヤード】自作PCの起動ディスク(Cドライブ)を丸ごと引越ししました

バックヤード

 2020年4月にブログ作成環境のPCを自作しました。あれから丸3年が経ちました。おかげ様で投稿記事も160本を超えました。

 起動ディスクのCドライブには500GB SSDを使っていましたが、そろそろ空き容量が僅かとなってきました。現在の自作PCのドライブ事情を紹介しておきます。

ドライブレター容量空きメディアタイプ用途
C:500GB61GBSSD SATAWindows11起動、アプリ、データ
D:1000GB400GBSSD SATAバックアップ(Cドライブ、写真・動画)
OneDrive1000GB900GBクラウドバックアップ(写真・動画)

 Cドライブの空きが61GBで1割を切りそうです。HDDは機械部分があり故障のリスクはあります。SSDは機械部分はないのですが寿命があります。SSDの書き込み方式の特性により空き容量が少なくなると、SSDの寿命を縮めてしまいます。理由を簡単に言うと、SSDは書き込みするときに空き領域にそのまま書き込むことができず、ある纏った領域全部を書き換える必要があります。そのため、書き込み済みデータを一時的に削除して、データを整理した上で書き込みます。空き容量が少ないと削除と書き込みが頻発し、寿命が短くなるということです。

 じゃ、SSDの寿命って、どうやってわかるの

SSDのユーティリティで寿命確認

 SSDメーカーの公式サイトからユーティリティが公開されているのでインストールすることでSSDの寿命を確認することができます。

SSDメーカのユーティリティをインストールする

 CドライブのSSDはWD(Western Digital)社製なので、WD公式サイトからWestern Digitalダッシュボードというユーティリティをダウンロードして、インストールします。

 注意Western Digitalダッシュボードをインストールするときに管理者権限が必要です。インストーラである「DashboardSetup.exe」を選択して、右クリックメニューで表示される「管理者として実行」をクリックします。

 管理者として実行しなかった場合、「(error code:-1)」の得たいの知れないエラー画面が表示されます。意味が分からずちょっと悩んでしまいました。(汗)

 確認した結果は以下の通りです。

 余寿命は98%という結果です。まだまだ大丈夫そうですが、短くなっているのは確かですね。

フリーソフトをインストールする

 メーカーだけではなくフリーソフトでもSSDの寿命を確認することができます。ここでは、CrystalDiskInfoというソフトを使って確認してみました。Western Digitalダッシュボードと寿命の結果に違いがあるのかも確認してみたいと思います。

 おお!健康状態は正常98%とWestern Digitalダッシュボードと同じ結果になっています。測定方法が同等ということがわかりました。
もうちょっとSSDの寿命について調べてみました。SSDの仕様には総書き込み可能量(TBW)という値があり、「WDS500G2B0A」のTBWは「200」でした。一般には、TBW値を耐久性と呼ばれています。

 CrystalDiskInfoの結果から単純に寿命を推定すると、
3年間で総書込量8554GBだから1年間では平均2851GBということになります。思ったより使っていないんだなあ。(´・ω・`)
TBW200は、200TB×1000GB=200,000GBとなります。
推定寿命 70年(≒ 200,000GB ÷2851GB/年)

 SSDのおおよその寿命は5年から10年といわれています。機械部品がないとは言え、半導体などの電子部品の経年劣化は考えられるので、こんな単純計算ではないと思いますが…

 また、書き込み/削除などが頻繁に起こるドキュメントフォルダ辺りのメモリ領域が、最初に壊れだしそうです。現に、「総不良ブロック数」を見ると108(生の値)ブロック発生しています。十進数にすると1728ブロックは不良になっているということ。もう、老化が始まっている…

結論:自作PCのSSDの寿命は考えなくてよさそう。
(2年後にもう一度確認しよう)

大容量HDDの導入

 さて、話をもどして… 

 今回、やりたいことは空きが少なくなってきた起動ディスク(Cドライブ)の容量を増やすことです。計画としては、Dドライブの1000GB(1TB)のSSDをCドライブにするというものです。
Dドライブもバックアップに使っているため、そのままではバックアップしたデータの行き場がありません。

そこで、バックアップ用に大容量HDDを追加して、そこをバックアップ専用に使おうと考えました。バックアップ専用なのでSSDのような高価である必要はなく、低価格大容量品がそろっているHDDを購入します。今回、購入したHDDは内蔵タイプのWD Blue 6TB 3.5 inch HDDです。

ちなみに価格は以下の通りです。コスパ12倍といったところですね。

・0.5TB(500GB) SSD :9,480円(当時)
・6TB HDD:10,880円(セール、クーポン利用)

 WD 内蔵HDDでは用途をカラー別にカテゴリ分けしています。最もリーズナブルなのはBlueです。

Black:ゲーム用向け
Blue:日常的なコンピューティング向け
Red:NAS(ネットワーク接続ストーレジ)向け
Purple:スマートビデオ監視向け
Gold:データセンター向け

自作PCへの内蔵HDDの組み込み

 久しぶりに自作PCのケースを開けます。どこに格納するんだっけ?

 最初は、DVDドライブなどを収納する5.25インチ・ドライブベイに入れようかと作業を進めていたら、3.5インチHDDだとゴソゴソの隙間で付けようがありません。そういや、取り付け金具がいるんやった!と気づきましたがありません。
 こんな5インチベイ固定用3.5インチHDD専用マウンタが必要なんです。

 PC内部を見渡しながら、裏側のカバーも明けたら、あった!
3.5インチ用のベイがあったぞー。
ということで、HDDを入れてみました。2つぐらい入りそうな感じです。

 残り1個のSATAポートに差し込みます。

 余っていたSATAケーブルを使ってカチッと音がするまで差し込みます。

 HDD側は、電源ケーブルと先ほどのSATAケーブルを挿し込みます。差し込んだらHDD本体をベイにネジで固定します。
 形状の異なるコネクタなので間違えることはありません。規格化されているので安心です。
PCカバーを付けるときにケーブルを挟まないように、ケーブルを仕舞います。これでハード側のセッティングは完了です。

HDDの初期化

 HDDの組み込み、ケーブルの接続が終わりましたので、ソフト側のセッティングです。つまり、Windows OSにHDDを認識させ、使えるようにします。

 Windows11の〔設定〕>〔ストレージ〕>〔ディスクとボリューム〕を見ると、先ほど接続したHDD(WDC WD60EZAX-00C8VB0)が追加されていることがわかります。しかし、「初期化されていません」と表示されています。これは、フォーマットしていないため表示されています。

MBRとGPTの違いとは

 この画面の初期化ボタンをクリックして、初期化します。初期化するときに最初に躓くのが「MBR」と「GPT」のどちらを選択するかです。これはパーティションスタイルと言って、どちらかを選択します。簡単に下表に違いをまとめてみました。

項目MBRディスク
(マスターブートレコード)
GPTディスク
(GUIDパーティションテーブル)
ブートモードBIOSモードをサポートUEFIモードをサポート
対応OSWindowsOS互換ありWindows7以降サポート
最大ディスク容量2TBまで容量制限なし
最大パーティション数4個制限なし(OSの制限まで)
相互変換GPTに変換可能MBRに変換可能(ただし2TBまで)

 上記の表からMBRかGPTかを選択するポイントは、ディスク容量とパソコンのマザーボードが対応しているブートモードの2点です。古いサポート外のWindowsOSを使っていないなら、対応OSは大した問題ではありません。

 HDD容量は6TBあるので、必然的にGPTを選択します。自作PCのマザーボード(ASROCK B450M Pro4)はUEFIに対応していますので問題ないです。

パーティションとは

 あとは、パーティションを分けるかどうかです。パーティションは、HDDの物理記憶領域を論理的に分割することです。簡単に言うと部屋を分けるような感じです。HDDを丸々1部屋(ワンルーム)にしてもよいし、複数の部屋に分けてよいです。部屋を分けることで勉強部屋やリビングルームのように使い分けることもできます。勉強部屋は自分だけが入れるようにするとか、リビングは複数人が入れるようにするといった、アクセス権を設定することができます。

 6TBのHDDは、2つのパーティションに分けます。1つはシステムのバックアップ用ともう1つはデータのバックアップ用です。とりあえず、半分ずつ3TB に分けました。パーティションを分けるときはMB単位で数値を指定する必要があるため、電卓を使って全体の容量を2で割って、2,861,575(MB)を設定して分けました。

 後で、パーティションの割合を変えたり、パーティションを増やしたりすることもできます。ただ、Windows標準の「ディスクの管理」では使い勝手が悪いので、EaseUS Partition Masterを使うとビジブルに変更できるので便利と思います。

 パーティション(E:)と(G:)をマウスでスライダーを左右に動かすことで容量を変更することができます。また、機能制限があるもののFree版、体験版もあるので試すことができます。メアドを登録するとクーポンやセールの案内があり、安く購入もできます。

ボリュームラベルとドライブレターとは

 最後に分割したパーティションにドライブレターとボリュームラベルを設定します。Windowsにおけるドライブレターとは、例えば、Cドライブの「C」のことで、ドライブ装置やストレージに割り当てる論理名です。AからZまでのアルファベット1文字を使います。昔からの名残りでA,BはFDD(フロッピーディスクドライブ)に割り当てていましたのであまり使いません。Cはシステムドライブに予約されていますので、DからZの空きの文字を割り当てることになります。

 また、Windowsにおけるボリュームラベルとは、人が理解できるようにパーティションで分けた領域(ボリューム)に対する名前です。例えば、Cドライブに対して、「System」というボリュームラベルを付けます。
 6TB HDDのバックアップの役割を持たせるので、「Backup(Main)」、「Backup(Sub)」と名付けました。ドライブレターもボリュームラベルも後で変更できます。

 こちらが6TB HDDを初期化した結果です。これで使えるようになりました。

起動ディスク(Cドライブ)の引越し

 起動ディスク(Cドライブ)の引越しの準備が整いましたので、引越し作業を始めます。

段取りは以下の通りです。

  1. DドライブのデータをHDDのGドライブに移動
  2. Cドライブのシステム全体をHDDのEドライブにバックアップ
  3. EドライブのバックアップをDドライブに復元
  4. ブートドライブを復元したDドライブに変更

手順1.DドライブのデータをHDDのGドライブに移動する

 Dドライブのデータ、つまり、フォルダやファイルを一式をHDDのGドライブに移動します。データの移動は、移動元のデータをコピーして移動先にペーストした後、コピー元を削除する2段階で行います。エクスプローラを使って、Dドライブ上のすべてのフォルダ、ファイルを選択(Ctrl+A)して、コピー(Ctrl+C)します。次に、エクスプローラでHDDのGドライブを表示して、ペースト(Ctrl+V)します。最後にDドライブのデータをすべて選択(Ctrl+A)して、削除(Delete)します。

手順2.Cドライブのシステム全体をHDDのEドライブにバックアップする

 ここで行うバックアップは、フォルダやファイルをコピーすることではありません。Cドライブのブート情報、OS、レジストリ情報、インストールしたアプリケーション、データなど全てを保存することです。よく「ドライブのイメージを取る」といった言い方をします。そのため、バックアップするには専用のソフトが必要です。有償のソフトもありますが、ここではWD社製のHDDを購入すると、公式サイトから無償でAcronis True Image for Western Digitalをダウンロードして使うことができます。Acronis True Image for Western Digitalでは、バックアップしたり、バックアップしたものを復元したりすることができます。また、バックアップと復元を1度の操作で行えるクローンも作ることができます。

 Acronis True Image for Western Digitalを起動して、メニュー[バックアップ]をクリックします。バックアップ対象にCドライブを選択します。バックアップ先にEドライブのフォルダを選択するという、シンプルでわかりやすい操作性です。今回、Eドライブに予め「SystemC」というフォルダを作成しています。ここにバックアップを保存していきます。

 バックアップ元には、500GBのSSDを選択し、バックアップ先には、HDDのEドライブの「SystemC」を選択した状態です。あとは、[今すぐバックアップ]をクリックするだけです。簡単です。

 バックアップの進捗状況が表示されます。残り時間の目安も表示されるので完了するまで待ちます。
バックグラウンドで実行されるので、じっと待っている必要はなく、パソコン操作はできます。

 完了すると、システム内のデータ別の容量も表示され、すべてバックアップされたことがわかります。残り時間の目安では、最初1時間以上と表示されていましたが、どんどん短縮されて15分程度で完了しました。

手順3.EドライブのバックアップをDドライブに復元する

 バックアップが完了したので、1TB SSDに復元します。

 タブメニュー[復元]をクリックして、①バックアップ元をチェックし、②復元先に1TB SSDを選択します。③で[今すぐ復元する]をクリックすると復元が開始されます。復元操作もすごく簡単です。

残念ながら、復元完了時の画面を取り忘れていました。(涙)

手順4.ブートドライブを復元したDドライブに変更する

 最後に、復元したDドライブ(1TB SSD)をCドライブにしたいので、今のDドライブからブートするように変更します。ここで、ドライブレターをDからCに変更する必要はありません。ブートドライブを変更すれば、勝手にCドライブに変わります。

 ブートドライブを変更するにはUEFI(一般的な言い方だとBIOS)で変更します。

 ASROCKのマザーボードであれば、パソコンに電源を入れると以下の画面が表示されるので、F2またはDeleteキーを連打すると、UEFI画面が表示されます。

 UEFIの起動画面です。マニアックな情報を確認することができます。オーバークロック設定もできますが、よく理解していじってくださいね。

 メニュー[Boot]をクリックすると、Bootオプション画面に切り替わります。1番上の項目でブートの第1優先順位を決めます。

 1番上のBoot Option #1をクリックして、第1優先を1TB SSD(CT1000BX500SSD1)に設定します。

 UEFIの起動画面に戻って、メニュー右端の[Exit]をクリックして、設定を保存して終了を選びます。
すると、パソコンが再起動して、1TB SSDから起動することを確認します。

 エクスプローラのツリーから[PC]を選択すると、パソコンのドライブ一覧が表示されます。見るとCドライブが1TB SSDになっていることがわかります。ドライブアイコンの上にWindowsのアイコンも表示されています。ドライブレターもCに変更されていることがわかります。元の500GB SSDがDドライブになっています。

まとめ

 以上で起動ディスク(Cドライブ)の引越しが完了しました。空き容量も500GB以上になり、しばらくは安心して使えます。

 今回は、安価で大容量HDDを増設してバックアップを容易にできるようにしました。また、空き容量が少なくなったCドライブを、容量の大きなSSDに丸ごと引越すことができました。手順を振り返ると以下の4つの手順でできることがわかりました。

  1. バックアップソフトを使って、Cドライブをバックアップする
  2. バックアップソフトの復元機能で、Dドライブに復元する
  3. UEFI(BIOS)の設定で、ブートドライブの第1優先を復元先の1TB SSDに設定する
  4. パソコンを再起動して、1TB SSDから起動することを確認する

Cドライブのバックアップが不要なら、「バックアップ→復元」の代わりに「クローン」の作成で引越しも可能です。

その他、SSDには寿命があること、寿命をユーティティで確認できることがわかりました。

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