息子が大阪のアパートを引き払うことになり、乗っていたYAMAHA JOG(ジョグ)をステップワゴンに乗っけて搬送してきました。派手にコカしたのか外装がバキバキに割れています。エンジンは一発で回るので問題なさそうです。廃車にするのはもったいないので修理することにしました。
損傷状況の確認
まずは、損傷状況を確認します。
■損傷状況
カウルの割れ、ウインカーの破損、ヘッドライトの曇り、ヘッドライトの球切れ
■損傷状況
サイドパネルの欠落、インナーフェンダの割れと欠損、フットレストボードの割れ
■損傷状況
レッグシールドの割れと欠損、台車番号のキャップの欠落
■損傷状況
サイドカバーの割れ
■損傷状況
反対側のサイドカバーの割れ
■損傷状況
フロントフェンダの擦り傷
修理パーツの購入
ほぼ、外装という外装に割れや欠落がある状態です。外装パーツの純正品だと高価で修理費用が嵩んでしまいます。そこで、サードパーティー製パーツや中古パーツを探して費用を抑えます。
ディスカバリー傑作選「名車再生!」番組のようです。大好きな番組です。(笑)
楽天でサードパーティー製フロントフェンダなど5点セット、amazonでヘッドライト、ウィンカーセットミラーを購入しました。
また、インナーフェンダ、フットレストボード、サイドパネル、リアフェンダなどなど15点の中古純正カウルセットをヤフオクで落札しました。インナーフェンダ関連などのパーツの入手には時間がかかるだろうと思っていましたが、運よく出品されていたので即決で購入しました。
ぞくぞくとパーツが納品されてきました。
これは、カウル、フロントフェンダなど5点セットです。これで外装一式です。ヤマハのマークやJOGデカールはありません。
ヘッドライト、ウィンカーセットです。ヘッドライトは電球とケーブルが付属しています。ウィンカーには電球が付属していません。幸い、ウィンカーの電球は切れていませんでした。
ミラーセットです。ちょっと、野暮ったいミラーです。
インナーフェンダなど中古の純正パーツです。必要なものが揃っていました。
ただ、2点ほどマイナス点がありました。
①レッグシールドの一部が割れて穴が開いている箇所がありました。出品画像で見落としていました。
②レッグシールドの台車番号を確認する窓のキャップありませんでした。これは後で購入します。
赤枠の部分が割れて穴が開いています。
後で、埋めて補修します。
中古パーツは、古くなって白く粉が吹いたようになっています。インナーパーツはどうしても経年変化で白くなり如何にも古いですよ、感が出てしまいます。
見栄えよくしたいので、汚れ油分を落として、塗装します。
梱包箱を塗装ブースにして、艶消しラッカーで吹きました。上のパーツが塗装後、下のパーツが塗装前です。綺麗になります。
他のインナーフェンダ類はすべて塗装します。
塗装と並行してバイクの方を分解していきます。
破損パーツの分解と補修
まずは、ネジ留めされたカウルの取り外しです。ネジ類は何種類かあるので分類して無くさないように保管します。
ヘッドライト、ウィンカーのケーブルを抜けば簡単にカウルは外れます。
フロントフェンダを外します。基本はネジを外していきますが、普段使われないトルクスネジが使われています。
フロントフェンダを外すとメインスイッチやECU(エンジンコントロールユニット)の重要部品に手が届きます。他にフットレストボードのバッテリーカバーにも使われていました。
手持ちの精密ドライバーセットにあったトルクスビットです。六角星型のような形状です。トルクス(TORX)というのはテキストロン・カムカー社(米国)の登録商標のようです。一般名称としては、ヘクサロビュラー・インターナル(ISO 10664)やヘックスローブまたはヘクスローブとも呼ばれるようです。
こちらが実際に使ったトルクスレンチT25とレンチセットです。
フロントフェンダやフットレストボードの一部にこのトルクスネジが使われていました。
次は、ボルト4本で固定されているシートとメットなど収納できるボックスを外します。
ボックスを取り外すと排気量49㏄のエンジンと燃料タンクが見えます。
ボックスを外すと次にサイドカバーが外せます。
キャリアを固定するフレーム側のボルト受けに錆が出ています。
ワイヤブラシで錆を落として、塗装しなおします。
緩衝材でマスクしてブラックでスプレーしました。
バッテリーは外し、レッグシールドとフットレストボードを外すと上半身裸になりました。
最後に一番手間のかかるアンダーフェンダを外します。これはフロントフォークを外さなと取れません。
ハンドルのボルトは外します。
フロントブレーキケーブルとスピードメーターケーブルを外して、ハンドルを抜きます。大がかりになってきました。
一人作業だとちょっと大変、フレームをググッと持ち上げてステアリングコラムを引き抜きました。ふっ~。
やっと、アンダーフェンダを外せます。フレームを浮かすためにジャッキを使おうかと思いましたが、一点支えで不安定と思い、太い角材を差し込みました。安定してちょうどよかったです。
ボルトとネジを外してアンダーフェンダを外しました。まるでトランスフォーマーがやられたような状態です。
ちょっと手抜きの修理になってしまいました。割れて穴が開いていた部分を補修したところです。
最初に型としてテープで成形しておき、裏からグルーガンで注入し割れや穴の部分に充填していきました。固まった後にテープを剥がし、塗装して終わりです。研磨もした方がよかったです。また、時間を見つけて仕上げようと思います。
エアークリーナーです。購入して5年目となり、真っ黒です。交換した方がよさそうですが、交換部品は用意していませんでした。
エアーで吹いてここまできれいにしておきました。
分解、整備がすべて終わったので、新しいパーツで組んでいきます。組むのは逆順で組んでいくだけなので、写真は撮っていません。悪しからず。
修理完成
じゃじゃーん!
というわけで、一気に組み立てて完成で~す!
どうです。新品同様に生まれ変わりました。最寄り駅まで通勤で使おうかと思います。
後日、台車番号を確認する窓のキャップとエアークリーナーのシーリングゴム、フットレストボードのボルトキャップを近所のショップに注文して購入しました。これは純正です。
台車番号窓のキャップを嵌めて、フットレストボードのボルト留めにもキャップを嵌めて完成です。
修理費用の確認
JOGの修理で非常に役に立ったのが、YAMAHAのパーツカタログのサイトです。
PC版とスマホアプリ版があります。スマホアプリ版はバイクを見ながらパーツを確認できるのでたいへん便利でした。
ショップに注文するときもパーツ番号をメモして渡すことで間違いなく依頼できます。
さて、費用をまとめると以下の通り、3万弱になりました。
パーツリスト | 価格 | 備考 |
---|---|---|
フロントフェンダ5点セット | ¥9,660 | 楽天 |
ヘッドライト、ウィンカーセット | ¥3,150 | amazon |
ミラーセット | ¥1,710 | amazon |
インナーフェンダ等中古純正セット | ¥13,160 | ヤフオク |
キャップ等純正部品 | ¥1,739 | ショップ |
合計 | ¥29,419 | 税込,送料込 |
参考にYAMAHAパーツカタログからパーツリストと価格をリストアップしてみました。総費用72,479円になりました。実際にはショップ取り寄せになるので8万円ぐらいになるでしょう。
元々、新車で18万なので、さすがに8万はかける勇気はないです。3万弱はぎりぎりでしょうね。
部品番号 | 部品名称 | 価格(税込) |
---|---|---|
5ST-E4467-00 | . シール | ¥297 |
3P3-F1511-00-P0 | フエンダ,フロント | ¥9,405 |
3P3-F1552-20 | フエンダ,インナ | ¥6,182 |
1P4-F1721-01-P0 | カバー,サイド 2 | ¥6,842 |
1P4-F1731-01-P0 | カバー,サイド 3 | ¥6,589 |
1P4-F7482-00 | モール,フートレスト | ¥990 |
1P4-F7492-00 | モール,フートレスト 2 | ¥990 |
1P4-F7481-03 | ボード,フートレスト | ¥3,234 |
5HK-F7475-00 | キヤツプ 1 | ¥143 |
3P3-F8300-01 | レツグシールドアセンブリ | ¥6,600 |
3P3-F835U-00 | パネル 1 | ¥1,067 |
3P3-F835V-00 | パネル 2 | ¥1,067 |
3P3-F6143-00-P0 | カバー,ハンドルバーアツパ 1 | ¥4,917 |
5FA-F6280-20 | バツクミラーアセンブリ (レフト) | ¥3,223 |
5FA-F6290-20 | バツクミラーアセンブリ (ライト) | ¥3,223 |
5SW-H3310-00 | フロントフラツシヤライトアセンブリ 1 | ¥2,277 |
5SW-H3320-00 | フロントフラツシヤライトアセンブリ 2 | ¥2,277 |
5SU-H4310-00 | ヘツドライトユニツトアセンブリ | ¥11,330 |
5SU-H4310-00 | ガード,マツド | ¥1,826 |
合計 | ¥72,479 |