下地が乾いたのでふすま紙を貼ります。ふすまのサイズにふすま紙を鋏で切ります。このとき、縁を折り曲げて接着するので4辺とも枠の幅程度大きく切ります。
ふすまの貼る手順は以下の通りです。
1.ふすま紙を裏返して、水を塗る。
2.糊を全体に塗る。
3.表に返して4隅が縁分余るように貼る。
4.中央から端に向かって軽く延ばす。
5.縁に沿って折り曲げ、縁に追い糊して貼る。
6.縁の余った糊はふき取る。
ここがポイント!
糊について、Webで調べると本ふすまの場合、全体には薄い糊を塗り、縁は濃い糊を塗るといったように薄い糊と濃い糊を用意するように書かれたものが多いです。ですが今回の本ふすまでは、中間の濃さの糊だけ用意し、作業によって薄い糊と濃い糊になるようにしました。
つまり、作業1.で水を塗った上で中間の濃さの糊を全体に塗ります。これにより薄い糊状態になります。また、作業5.で縁に追い糊をすることで濃い糊状態になります。
縁の余ったふすま紙は、乾かないうちにふすま用カッターでカットします。
余った部分を切るのは結構手間がかかるので、できるだけ余りがでないようにふすま紙をカットしておくのが良いです。
どうしても慣れないと多めに残してしまいがちですが、ふすま紙は障子紙に比べて丈夫なので糊が乾いていなければズレたら剥がして貼り直すことができます。
続いて、仏間のふすまです。このふすまは幅が小さいですが4枚もあるので手間がかかります。
作業は同じです。枠を外し、木ネジも外し、取っ手などの金具を外します。
幅が短いので、通常のふすま紙1枚から4枚分が取れます。これも縁分だけ大き目にカットして、裏面に水を塗り、その上から糊を塗ります。
左右の縁に追い糊して、貼り付けます。
縁の余った分は鋏でカットしながら、縁を貼り付けていきます。
上下の縁も同様に貼り付けます。
本ふすま全部を貼り終えたら、立てて乾かします。乾かしている間に後片付けして、外枠を留められるように準備してからコーヒーブレイクです。
木ネジを付けて、印通りに外枠を取り付けていきます。
枠を取り付け、取っ手の金具を付けて完成です。最後は、蝶番を付けて完成です。
ふすまの張り替え完了です。きれいになって気持ちがいいです。仏間の飾り房がひとつなくなっているので、取り付けたいです。