【電動工具】ボール盤テーブルの製作が…、いきなり設計変更発生!

電動工具

 昨日の設計を元に製作に取り掛かろうと、工房に行き、図面と実物のボール盤を見比べていました。どうもフェンスの幅が大きくドリル可能な範囲が狭くなってんじゃない?このまま作っても、満足なものにならないのでは?と思案しました。考えた末、テーブルを奥に長く延ばし、そこまでフェンスを移動できるようにして、ドリル可能範囲を広げることにしました。そうすると今度は集塵ダクトがボール盤の柱部と干渉するので、集塵ダクトの形状も変更が必要になりそうです。
 早速、パソコンに戻って設計変更を始めました。お盆休みも残り二日、どこまでできるだろう…

設計変更前後

 変更前と変更後を並べました。赤丸部分を大きく変更しました。灰色の丸はボール盤の柱を上から見たところです。その柱を囲むようにテーブルを80㎜延ばしました。延ばしたことでフェンスをさらに20㎜ほど柱側に移動させることができるので、ドリル可能な範囲が広がりました。
 普段の使用では困ることはなくなると思います。どうしてもの時はフェンスを取り外して対応できると思います。
影響するところとして、柱と集塵ダクトが干渉するので、集塵ダクトも柱をよけるように変更しました。集塵力の低下が気になりますが…

Tスロットの追加

 もう一つ、ついでにTスロットを横にも入れることにしました。これで治具の使い勝手もよくなると思います。
トータルの設計変更に2時間かかりました。DSMで作成しているおかげで、修正や干渉する部分の確認が容易にできて助かります。

変更した部品図

 部品図も更新して、早速、製作に取り掛かりたいと思います。工房で材料も確認したのですが、5㎜合板が足らないことが判明したので、製作が一段落したらホームセンターに買い出しに行きたいと思います。

端面の切り落とし

 材料の切り出しにかかります。やはり、部品図があるので楽ちんです。寸法の読み間違いと切るところや方向を間違えないようにすれば、設計通りにできるはず。
 切るところや方向を間違えるとは、形状が正方形に近く少し寸法が違うときに、縦と横を間違えて切ってしまったり、罫書したあとに切るところと残すところを間違えて切ってしまったりすることです。後者は他の方でもよくやらかしてしまうようで、ミス防止のため切り落とす部分には斜線やバツ印を書いて区別する工夫をしているようです。
 フェンスの部分の切り出しを行います。余っているSPF材を使います。SPF材は角が丸くなっているので、端面を切り落とします。

端面の比較

 SPF材の端面を切り落としました。左が切り落とす前、右が切り落とした後、角の丸い部分を切って角を出します。また、面の平面も出します。

寸法出して切り出す

 切った端面を基準に、寸法通り切り出していきます。余っていた木のため表面が荒れています。できるだけすべての面を切り出して、整えます。

ノブのスペーサー部の切り出し

 フェンスにおけるノブのスペーサー部分の切り出しができました。すべての面を切り出したので余っていた木とは思えないくらいの白木になりました。

補強部と集塵ダクト部

 どんどん部品を切り出していきます。フェンスの補強部や集塵ダクト部の切り出しです。

集塵ダクト部の壁

 集塵ダクト部の壁に当たる部分です。上側が集塵ホースを付ける穴を明ける部分です。下側は先ほど設計変更して、ボール盤の柱との干渉を回避するために凹ました部分です。

フェンス上の治具部

 フェンス前面のTスロットに取り付ける治具部の切り出しです。

丸鋸の刃高さの調整

 次に、フェンスの土台部分の凹んだ箇所の切削です。ここも先ほどの設計変更でボール盤の柱との干渉を回避するために凹ましたところです。
 凹んだところを切るために、テーブルソーによる短冊切りで切削します。そこで、丸鋸の刃の高さを寸法通りになるように調整しています。写真の測定器は友人からもらったものです。

短冊切りの1回目

 寸法通り、丸鋸で切削できています。短冊切りの1回目です。これを、刃の厚みだけよこに被切削材をずらして、また切削します。これを寸法出しした幅まで繰り返して切削します。

短冊切り完了

 刃厚分だけずらしながら切削した結果です。繰り返せばどんな幅でも切削できます。少し根気がいりますが。
 左右の三角部分は最後に鋸で切り落とします。

切り出し完了

 左右を鋸で切り落としたところです。切り出し完了。

完了と思いきや

 完了と思いきや、裏側は荒れ放題です。丸鋸の勢いで一部めくれてしまっています。
 こういう風にならないように、切削する前にテープを貼っておくとよいらしいです。
 もう手遅れなので、木工パテで修復します。

パテ盛りしたところ

 木工パテでパテ盛りしたところです。乾燥してから研磨するので、きれいにパテ盛りする必要はありません。ただ、もれなくパテを埋め込むことです。

パテを研磨して出来上がり

 乾燥したパテをヤスリで研磨して修復完了です。

 使ったヤスリはタジマ(Tajima) サンダー 中目 SA-30Cです。これは自分が15年ぐらいずっと使っているヤスリで、超おすすめです。
 ちょっとした箇所のヤスリ掛けに便利です。特に木口の毛羽の研磨に最適です。また、研磨面の耐久性が抜群です。替え刃も持っているのですが、未だに交換していません。

フェンスこんな感じ

 材料不足を除いて、フェンスの部品の削り出ししましたので、組み合わせてみました。
設計図通りの感じです。それでは早速、ホームセンターに買い出しに行ってきます。

(つづく)

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