2021年12月にダイニングテーブルをリメイクしたパソコンデスクです。使っていると少し不便なところがでてくるものです。
自作PCを使わないときにキーボードをモニターの下に仕舞いたいですが、モニターのスタンドが邪魔になって収まらないです。
そこでモニターアームを付けて、モニタースタンドを無くそうと思います。
モニターアームの選定
さて、どんなモニターアームにするか?
設置条件や希望などをつらつら述べると以下のようになりました。
・モニター数は1台
・VESA100対応のモニターアームであること
・パソコンデスクの背面に壁あり
・モニターを上下左右に動かせて調整できること
・調整後は動かすことは少ない
・パソコンデスクを壁側に寄せたいので奥行は小さくなるもの
・アームは見えないのでデザイン性は問わない
・アームのカラーは黒で統一する
条件を思浮かべながらネット通販を見ていくと、以下に絞りこめました。
空気圧スプリングの場合、小さな力でモニターを動かせる特長があります。メカニカルスプリングの場合、モニターを動かすのに少し力が必要であるが空気圧スプリングに比べて安価で空気が抜けることもありません。
VESA規格とは
モニターアームを選定する上で知っておきたい規格があります。それがVESA規格です。モニター背面の取り付けねじ穴位置が国際規格で定められており、VESA(ベサ)と呼ばれています。
VESAは、Video Electronics Standards Association(ビデオ エレクトロニクス スタンダーズ アソシエーション)の略で、パソコン等のビデオ周辺機器に関する業界標準化団体です。そのVESAによって定められた規格の一つです。
特にディスプレイとモニターアームを接続する金具の規格をFDMI(Flat Display Mounting Interface )と呼びますが、通称、「VESAマウント規格」と呼ばれています。下表の★印が付いているのがVESA75、VESA100と呼ばれる一般的なモニターの規格になっています。
モニターサイズ(インチ) | 最大重量 | VESAマウント規格 ネジ間隔(横x縦)(mm) |
---|---|---|
4~7.9 (対角 102 mm ~ 202 mm ) | ~2kg | 50×20 |
8~11.9(対角 203 mm ~ 304 mm ) | ~4.5 kg | 75×35 |
12~22.9(対角 305 mm ~ 583 mm ) | ~8 kg | 75×75★ 75×50 |
12~22.9(対角 305 mm ~ 583 mm ) | ~14 kg | 100×100★ 100×50 |
23~30.9(対角 584 mm ~ 786 mm ) | ~22.7 kg | 200×100 |
31~90(対角 787 mm ~ 2286 mm ) | ~113.6 kg | 200×200 200×200以上 |
自分のモニターがVESA規格に対応していないとモニターアームを付けられません。
まずは、自分のモニターがVESA対応していることを確認します。
VESA対応の確認方法
自分のモニターがVESAに対応しているかは、簡単に確認できます。
これは私のモニターの背面の写真です。写真のように背面の中央あたりに4つのねじ穴があるかどうかです。
あと、ネジ穴の間隔が100㎜なのか75㎜なのかを測ります。100㎜ならVESA100、75㎜ならVESA75になります。このモニターはVESA100です。
最近は大型モニターも普及しているので23インチ以上のモニターの場合はしっかり確認してください。
グリーンハウスのモニターアーム(GH-AMDF1-BK)に決定!
グリーンハウスのモニターアームGH-AMDF1-BKを購入することに決めました。この時の価格は税込み、送料込みで3,998円なり。
モニターアームの価格帯は、15,000円~5,000円ぐらいなので、お買い得品です。
グリーンハウスのモニターアームが届く
注文して翌日AMには届きました。
モニターを支えるだけあって、頑丈なアーム本体、台座、クランプ、ねじ類、工具と見開きB4サイズ取説が1枚が同梱されていました。
傷つかないように全て包装されています。
注意!
結束バンドを外すときは注意が必要です。結束バンドをハサミなどでカットするとアーム本体が勢いよく跳ね上がるため顔や手などを受傷する恐れがあります。アームを両手で押さえる人と結束バンドを切る人の二人作業が安心です。黄色いタグにも注意事項が記載されています。
モニターアームの組み立て
台座とクランプを組み立てます。クランプは机の天板の厚みによって2段階で幅を変えることができます。
天板厚み:10~50㎜の場合、写真の通り。
天板厚み:40~80㎜の場合、1段下げて広げることができます。
同梱されている六角レンチを使って、2か所ねじ留めします。
天板に取り付けたところです。取り付け位置は適当でかまいません。モニターを取り付けたあとにクランプを少し緩めて、台座を移動させて調整できます。クランプを緩め過ぎると外れる恐れがあるので注意します。
取り付けた台座です。見るからに頑丈そうです。また、シルバーの軸の部分も削り出しで加工されており、精度よさそうです。
アーム側のアーム固定ネジをあらかじめ緩めておくと、アーム本体を台座の軸にすんなり嵌め込めます。
台座の軸が見えなくなるまで嵌め込みます。
アーム固定ネジは緩めたままで構いません。
これでアームの組み立ては終わりです。あとはモニターの取り付けです。
モニターの取り付け
いよいよモニターの取り付けです。
VESA規格に対応したモニターであれば、モニター背面にVESA対応のねじ穴があります。
このねじ穴を使ってアームに取り付けます。
もう1つ確認しておくことがあります。取り付けねじのサイズです。このアームには3種類のねじが用意されていました。通常はM4×10のねじでよいと思いますが、モニターによっては長さ10㎜では留まらない場合があったり、M4では細い場合もありますので用意されたねじで間に合うか確認しておきます。
もし、どれも合わなければホームセンターでねじとワッシャを購入しておく必要があります。
このアームはモニターマウント部と一体型です。モニター側の上2つにねじを仮留めします。
後でマウントを引っかけるので、マウントの厚み分の隙間をあけてねじ留めします。
マウント部を引っかけるときにねじが取れないように注意が必要です。
アームのモニターマウント部のです。矢印の箇所に先ほどのねじをひっかけます。
私は一人でやりましたが、二人でモニター側を支える人とマウント部をひっかける人に分担して作業するとより安全に簡単に取り付けられると思います。
こんな感じでマウントにモニターをひっかけます。モニターを支えつつ、ねじを増し締めます。
残りの下側2つのねじも留めます。
購入時の注意事項
たいていのマウント部はVESA100、VESA75の両方を対応したものです。VESA75のモニターをお持ちの場合は、VESA100サイズのマウントを取り付けても、マウント部が邪魔にならずにケーブルのコネクタが取り付けられるかアームを購入前に確認しておく必要があります。
モニターをアームに取り付けたところです。モニター側にはスタンドを付けたままです。万が一にもモニターを落としてしまったときにスタンドで衝撃を吸収させようと考えたからです。
最後にスタンドを外して、取り付け完了です。
念のためですが、作業を始める前にスタンドの外し方を確認しておくと焦らなくてすみます。
モニター位置の調整とケーブルの整理
スタンドを取り外した状態です。モニターのケーブル類はアームのケーブルガイドに通すことで見た目がすっきりさせることができます。
最大にアームを伸ばすとデスクの前まで伸びます。
モニター取り付け部の上下向きの固さはねじで調整が必要です。締め付けが緩いとモニターが自然にお辞儀をしてしまいます。お辞儀をするようなら増し締めすることで改善できます。
頻繁に動かすようなら、もう少し高価なアームで固さ調整不要な機構を選択するとよいと思います。
キーボードもモニターの下に収まるようになり、デスクで書き物などもできるようになりました。
モニターの足元がすっきりしました。最初のスタンドありの写真と比べてもらうとすっきり感がわかると思います。
机の上が整理整頓されていれば、モニターアームの取り付けは30分程度でできてしまいます。整理整頓の方が時間がかかるかも。(笑)