我が家のプリンターはA4サイズのカラーレーザープリンターを使っています。小型になったとは言えまだまだ大きく重たく設置場所を選ぶ状態です。デスクトップPCの近くに設置できればよいですが、なかなかそうもいきません。今では標準になっているプリンターのWiFiも備わっていません。有線でネットワークに接続する必要ありますが、ケーブルを引き回すのも避けたいところです。
そのプリンターは、OKI COREFIDO C310dnというLEDレーザープリンターです。
サイズは幅410×奥行504×高さ242㎜、重量は22Kgです。
購入して10年以上経ちますが、当時としてはこのサイズでカラーレーザーというのは、感動ものでした。写真画質ではないですが年賀状もこれで印刷しています。驚くのは購入してから一度もトナーを交換していないところです。インクジェットプリンターではこうはいきません。圧倒的なコストパフォーマンスです。
レーザープリンターを使いやすくしたい
最近いろんな手続きで書類の印刷が増えています。まだまだ現役のプリンターをより使いやすく改善しようと思います。
2021年11月に我が家のインターネットプロバイダーを変更したことを紹介しました。変更前のプロバイダー(楽天ひかり)を契約した際にWiFiルーターtp-link TL-WR841Nのプレゼントがありました。しばらく使っていましたが性能のよいWiFiルーター Aterm WG2600HSに変更したので、余っていた状態でした。
改善プラン
そこで、以下のようにできないかと考えました。
余っていたWiFiルーター(tp-link)をプリンターに接続して、プリンターのWiFiとして活用できないかというものです。そして、プリンターとWiFiルーターをキャスターの付いたTV台に載せて可動式にし、部屋間を移動できるようにすることです。廃棄しようと考えていたTV台もあったので好都合です。
こうすれば印刷が必要なときにパソコンの近くに持ってきて、作業しながら印刷し、確認がその場で行えます。いままでのように何度も別の部屋に取りにいかなくてもよくなります。
コンセントはどの部屋にもあるので問題ないです。
いけそうな気がする!
余っていたTV台にプリンターを載せてみた
あつらえたようなTV台です。プリンター台にピッタリです。このTV台はブラウン管テレビ用の台なので強度的にも問題ないと思います。
TV台の棚にはプリンター用紙もストックできる。この中にWiFiルーターを設置すれば邪魔にもならない。プリンターの電源プラグとWiFiルーターの電源プラグをTV台の中で電源タップにまとめておけば、1本の電源ケーブルで済み、移動後すぐに印刷体制に入ることができる。
余っていたWiFiルーターを中継子機に設定できるか
WiFiルーターtp-linkの設定をします。
まずは、ルーター本体のIPアドレスを設定します。我が家のネットワーク体系に合わせて設定して保存します。ルーターの設定はどれも同じなので詳細は割愛します。
次にWiFiルーターを中継子機として使うので、ルーター機能を無効にします。無効にすると、開始IPアドレス以降の設定は無用です。
最後に、ワイヤレスの基本設定で中継子機の設定をします。
ここで何をするかというと、親機のAtermと子機のtp-linkを接続することをします。子機のtp-linkを親機のWiFiネットワークの仲間に入れて、とお願いするわけです。
それではその設定です。
①ワイヤレス設定を「有効」にする。
当然WiFiとして使うので最初から有効になっているはずですが、念のための確認です。
②「WDSを有効にする」にチェックを入れる。
WDSとは、「Wireless Distribution System」の略で無線LAN(WiFi)のアクセスポイント(AP)同士を無線で接続し、相互に通信する機能です。これにより親機だけでは無線(電波)が届かないところにアクセスポイントを途中に設置することで、1つの無線ネットワークで広い範囲をカバーできるようになります。
③スキャンを実行して、親機を探します。検索された一覧からお目当ての親機を選択すると、④にSSID名とMACアドレスが設定されます。検索されるルーターの数にびっくりします。つまりご近所みんな設置されており、WiFiルーターの無線が飛び交っていることがわかります。
③のスキャンをせずに④に自分で手入力しても構いません。
ただし、⑥のチャンネルを設定する必要があるのでスキャンをお勧めします。スキャンすると親機が使用しているチャンネルも表示してくれるので、それを設定します。
⑤親機(Aterm)のパスワードを設定します。パスワードは親機本体の裏面の銘板の②暗号化キーとして記載されています。
なお、④のSSIDとMACアドレスも銘板の①に記載されています。
すべての設定が完了すれば、保存して完了です。
tp-linkが中継子機として動くか?
さて、設定はすべてできたはずなので、tp-linkが中継子機として動くか確認します。
何はともあれ、「ping」が通るかやってみます。
コマンドプロンプトから「ping 192.168.xxx.yyy」(xxx.yyyにはtp-linkのIPアドレスを設定)を入力して実行しました。すぐに応答がありました。tp-linkが中継子機として認識されました。
プリンターをtp-linkに繋げてテスト印刷
プリンターにtp-linkを繋げます。
プリンター側のIPアドレスを設定します。
とりあえずtp-linkに設定したIPアドレスの第4オクテッドに+1した値を設定しておきました。
テスト環境です。このブログを作成しているパソコンの横に引いて持ってきました。これだけでも便利です。
テスト状況をYouTubeにしてみました。(笑)
この小型のC310dnレーザープリンターは両面印刷もできます。
WiFi経由で印刷できました。
ちょこっとDIYしました
最後にちょこっとDIYしました。
保有品の電源タップです。これはパソコンテーブルを廃却したときに取っておいたタップです。
レーザープリンターの最大消費電力は1200Wで大きいです。このタップは最大1500Wまで対応しているので問題ないです。
これをTV台の棚板の裏面につけて、プリンター電源とWiFiルーター電源のプラグを挿してケーブル類を纏めます。
このタップは組み込み用なので、裏側はむき出しです。必ず板などに設置しないと感電してしまいます。
ねじ留めする穴をあける位置を決めるためにテープを貼りました。テープに穴の位置を転写してそれを棚板に貼り付けるとうまくいきそうです。
ねじ穴の位置を指で探って、ペン先でテープに穴をあけます。
テープをはがして棚板に貼り付けます。
マークした位置にドリルで穴をあければ出来上がり。
ピッタリ! 固定できました。
棚板をTV台に戻して、電源プラグを挿していきます。
WiFiルーターのアンテナも裏窓から出して電波障害も減らせます。
TV台にはプリンター用紙を置いてすぐに補給できます。
WiFi対応したプリンター台の完成です
WiFi対応プリンター台の完成です。