2024年になり、最初の投稿です。原付バイクJOGに久しく乗っておらず、バッテリーが上がってしまいました。というか、バッテリーが上がってしまって乗るのをやめていました。生活上、バイクが必須ではないのでどうしてもバッテリーが上がってしまいます。
原付バイクのバッテリー選定
そこで、バッテリー上がりを回避できないものか?バッテリーについて調べてみました。
わかったことが2つあります。1つは、バイク用のリチウムイオンバッテリーの存在です。バイク用リチウムイオンバッテリーの特徴は、軽量(鉛バッテリーの3分の1)で高寿命な点です。ただし、価格は、相場で1万~1.5万円と高価です。専用の充電器を含めると2万~3万円します。もう1つは、従来の鉛バッテリーの全自動充電器です。車両側に充電用ケーブルを追加することで、コンセントからの充電器を接続して充電できることです。バッテリーをいちいち取り出さなくても充電ができるのが便利な点です。価格は、バッテリーと充電器、ケーブルのセットで5,000円ちょいです。まとめると以下です。
こちらはネット通販の商品で、JOGのバッテリー型番YTX5L互換のリチウムイオンバッテリーです。
写真両端の2つの黒いブロックは、バイクに設置する際のスペーサーです。バッテリーの下に置きます。バッテリーがコンパクトになり高さがYTX5Lより短いためです。
今回は、鉛バッテリーと充電器のセット品を購入することに決めました。これからもバイクを普段使いはしないと思うので、コスト優先にしました。また、充電器が付属しているのでこまめに充電し、寿命を持たせることが可能と判断しました。また、仮にバッテリーが上がってしまった場合でも、バッテリーのみ購入もできます。バッテリーだけなら3,000円程度で購入できます。リチウムイオンバッテリーを買うことを思うと5回ぐらい交換できます。(笑)
バッテリー交換
購入時は1月14日あたりに配達予定でしたが、1週間早く届きました。
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届いたバッテリーと充電器です。バッテリーには、「液入れ済み」のシールが貼ってありました。購入時の説明では、自分で液入れするように記載がありましたが、手間が省けました。
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バッテリーの梱包を開いたところです。写真下側の新聞紙の詰め物は、本来は電解液が収まっていた部分です。液入れ済みのため、詰め物に代わったようです。
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充電器の梱包を開けたところです。充電器とケーブル類一式がぎっしり入っていました。
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その他に説明書や注意書きの書類一式です。
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写真左から①ワニ口クリップ付きケーブル、②車両側充電用ケーブル、③充電器本体です。
①のワニ口クリップはバッテリー本体の+、-の端子に挟んで充電するためのケーブルです。
②の車両側充電ケーブルは、充電用にバイクのバッテリー側につなげておくケーブルです。
バッテリーの電圧チェック
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購入したバッテリーの電圧をチェックします。正常であれば12.6Vの電圧があります。マルチメーターで測ったところ、「12.61V」ありました。正常な状態です。
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バイクに載せていたバッテリーです。こちらも電圧を測ってみました。「8.91V」です。かなり低い状態です。
もう駄目なんでしょうかね?とりあえず、充電器が手に入ったので充電してみます。
なぜ、「バッテリーが上がる」という言い方をするのか?
ちなみにの話、なぜ、「バッテリーが上がる」という言い方をするのか?
日本語辞書によると、「上がる」とは、「物事が終わる」という意味があります。例えば、バイトや仕事が終わって帰るときに「あがる」、「お先にあがります」といいますね。あるいは雨がやんだときには、「雨があがった」といいます。こんなふうに物事が終わったときに「上がる」という言い方をします。
同じように当てはめると、バッテリーの役割が終わるということから「バッテリーが上がる」という言い方になったということです。
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JOGのバッテリーはフットレストの下に格納されています。
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カバーの取り外しは、いたずら防止のトルクスネジを緩めるところから始めます。専用のトルクスレンチを使って外します。
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カバーを外したところです。バッテリーが見えます。バッテリーのケーブルの取り外しには手順があります。手順を誤ると感電でショート(短絡)の危険があります。
バッテリーのケーブルは、必ず、マイナス端子 → プラス端子の順で外します。
理由:マイナス端子は車体のフレーム金属部にアース(接続)されているため、先にプラス端子を外して、バッテリーのプラス端子が車体金属部に誤って触れるとショート(短絡)する危険があるためです。
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手順通り、マイナス端子から外します。
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次にプラス端子を外しました。できれば、バッテリー端子にはマスキングテープなど貼っておくと安心ですね。
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車両側充電ケーブルです。丸型端子をバッテリーの端子につなぎます。反対側のコネクタは、充電器側のコネクタに差し込めるようになっています。
ケーブル途中の黒の四角いケースは、過電流防止のフューズは入っています。
このケーブルをJOGのバッテリーに取り付けます。
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写真はシート下のメットインの部分です。
車両側充電ケーブルのコネクタをこちらの穴から出すようにします。この穴は、以前、キタコのi-MAPを取り付けたときのものです。これを流用したいと思います。
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コネクタを穴から出したところです。うまくいきました。あとはケーブルがバッテリーまで届くことを願うだけです。
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ちょうどいい具合の長さでした。よかった!
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新品のバッテリーを設置します。バッテリーを車両ケーブルにつなげる場合は、外すときの逆順でつなぎます。つまり、プラス端子 → マイナス端子の順でつなぎます。
今回は新品で満充電のバッテリーなので、つなげるまではマイナス端子にマスキングテープを貼っておきます。
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元のケーブルと車両側充電ケーブルをバッテリーにつなぎ終えました。あと、ケーブルがぶらつかないように結束バンドで止めておきました。
カバーを付ける前にエンジンが始動するか試しました。『キュルン』といって一発で始動しました。
最後にフットレストのカバーを戻して完了です。
メンテナンス充電
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バッテリー交換が済んだので、車両側充電ケーブルを使って、充電してみました。
充電ケーブル側のキャップを取るとコネクタが見えます。充電側コネクタをつなぎます。コネクタの形状によりプラスとマイナスをつなぎ間違えることがないので安心です。
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コネクタをつなげた状態です。ただ、差し込みはちょっと固くギューと押し込まないと入りません。説明書には、冬は気温が低いためコネクタのプラスチックが固くなりますと記載がありました。
コネクタはカチッとつなげるタイプだとよいと思いました。
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充電器側のケーブルは、シートとメットインの隙間から外に出します。
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充電器側のケーブルは150㎝あり、サービスコンセントまで届きました。これでバイクを使い終わったあとは、メンテナンス充電が簡単に行えるようになります。バッテリー上がりから解放されそうです。
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充電している様子です。充電器の赤と黄のLEDが点燈しています。これは充電中の意味です。
使用済みバッテリーの充電は?
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さて、使用済みバッテリーも充電してみました。充電器の赤が点燈し、黄、緑が点滅していました。これは、バッテリー電圧が低すぎて充電不可を意味していました。やっぱり、ダメでした。
まとめ
今回は、原付バイク JOGのバッテリー交換をしました。バッテリーには鉛バッテリーのほかにリチウムイオンバッテリーもあることがわかりました。充電器も合わせて購入し、バッテリー上がり防止のためにバイクから外さずに充電できる仕組みにしました。これでバッテリーあがりも安心!
作業時間:1.5時間
費用:5,290円(バッテリー、充電器一式)