板取り図の作成
引出しのデザインが完成したので、部品に展開して板取り図面を作成します。全体モデルから素材や板厚ごとに部品をまとめるために1つ1つ部品を移動、回転を繰り返し、配置していきます。これが毎度ですが手間がかかります。1回で済めばよいですが、部分的に変更が生じると全体モデルに立ち戻って修正してから、再度、変更した部品を配置しなおします。
DSMをフリーのライセンスで使用しているので仕方ありませんが、改善したい作業工程であります。
完成した板取り図です。
材料の切り出し
次に板取り図をもとに材料の切り出しを行います。 今回は、リメイクということで、可能な限り保有品や再利用材を活用していくように材料を見直しました。
不要になったテーブルの天板を再利用します。あらかじめテーブルの脚は取り除いて、天板を保有していました。
天板をテーブルソーで切り出した部材です。スライドレールを固定する束(つか)部です。
ダイニングテーブルをカットした際に出た端材を活用して、引出しの化粧板を切り出します。
ギリギリ3枚の化粧板を切り出せました。端面のカーブもそのまま使えます。
保有品の桐材で引出しの枠部を切り出し、これも保有品の5.5㎜厚のシナ合板で引出しの底板を切り出しました。全ての切り出しが終わりました。
引出しの作成
引出し(小)から組み立てます。底板と枠の板を木工ボンドで接着し、Fクランプで固定しています。百均で大量に購入したFクランプが役に立っています。1本百円とは思えないパフォーマンスです。Fクランプを購入して半年ほどになりますが、1つも壊れていません。
Fクランプで固定した後は隠し釘で固定します。引出し作りでは毎度お世話になっている隠し釘です。
隠し釘を打っておけばFクランプを外せて、次の引出し作りにFクランプを使えるようになり作業が捗ります。
隠し釘をよく使うので、青の長さ36㎜とピンクの長さ22㎜を箱買いしています。
使い方は、隠し釘を青いプラスチックの部分が少しつぶれるくらいまで打ち込みます。この状態で板を押さえる働きがあり、木工ボンドが乾くまでこの状態にしておきます。乾いたらプラスチックの部分を板に沿って横から金槌で軽く叩き、プラスチックの部分とともに釘頭を折ります。折れるようにあらかじめ釘に溝が掘ってあります。
釘頭がなくなり、釘が板より少し深くにめり込んだ状態になり、釘が隠れるというわけです。
こんな感じで隠し釘を打ち、クランプを外してボンドが乾くまで置いておきます。
同じように残りの引出し2つも作ります。
隠し釘の頭を落として出来上がりました。柔らかい桐材に強く隠し釘を打ちすぎたためプラスチックの形が着いちゃいました。引出しでは見えるところではないので助かりました。
引出しを支える束(つか)の作成
4枚の束は天板の裏にM6×60㎜のボルトで固定します。束の高さが90㎜あり貫通穴を開けたいですが、ボール盤は60㎜の深さまでしか穴を開けられません。まずは、真っすぐに穴を開けるためボール盤で60㎜開けときます。
次に、M6×60㎜のボルトでネジ先が13~4㎜ほど突き出るようにしたいため、Φ16の穴を45㎜ほど開けます。
Φ16の穴を開けたあと、ドリルにスペーサーを噛まして貫通穴を何とかあけることができました。
パソコンテーブルをひっくり返して、天板の裏に束を取り付けられるように定番の鬼目ナットを付けます。
ネット通販で購入した鬼目ナットです。M6×13㎜を50個まとめ買いです。ホムセンに比べて圧倒的に安価なのでこちらで買ってしまいます。複数種類の鬼目ナットのセットもありますが、個人的には板厚18㎜での使用が多いのでほぼこの一択ですね。
M6×13㎜の鬼目ナットはΦ8のドリルで下穴を14㎜深さで開けます。
天板を貫通させないようにドリルに目印のマスキングテープを巻き付けておきます。
六角レンチでねじ込みます。無理にねじ込むと鬼目ナットの六角の穴をなめてしまいます。ねじ込むときは、1周回したら半周戻す感じで徐々にねじ込みます。硬い木材でキツイ場合は無理せず1度外して木くずを排出します。それでもキツイ場合は下穴を0.5㎜大きくします。
兎に角、ねじ込み終盤で六角穴をなめてしまったら、目が当てられません。
合計8か所、取り付けました。
コメント
引き出しの前板(鏡板の下地)が勝っているのは間違いです。側板が勝ちでなければなりません。
(省略)
コメントありがとうございます。
ご指摘について引出し投稿時に気づいておりましたが
これをきっかけに修正しました。修正の投稿をしましたので
ご覧くださいませ。
DIYについてこれからも学びつつ励んでいきたいと思います。
以上、今後ともよろしくお願いします。