設計変更前の状態で、部品を組み合わせてみました。設計通りの組みあがりです。
脚部の組み上げがわかるように下から写真を撮ってみました。フレーム部の桟の下に脚梁部が嵌っています。桟の上には桐材の簀子を置いています。
簀子は850㎜の長さがあり、荷重がかかるとたわんでしまうため、中央に背骨にあたる桟を入れています。
簀子と中央の桟もネジ留めはせず、置くだけです。持ち運びするときにかさばらないようにしています。
追加購入したM6用ノブが届きました。5個入を3セット購入しました。最寄りのホームセンターではこれだけの在庫がないのでネットで購入しました。
ノブは上の二つの部品からなっていて、ノブ本体とキャップです。下が今回使用する六角ボルト長さ65㎜です。このノブを使用するときは、必要なボルト長さに+10㎜した長さが必要になります。
ノブにボルトを差し込み、六角形状に合わせて奥まで差し込みます。青色のキャップで蓋をしますが、このときキャップのツメがノブに嵌るように被せます。嵌ったらコインのようなものでキャップを60°時計回りに回してロックさせます。
ここで、マイナスドライバーで回してしまうとキャップの溝の部分を傷つけてしまうので注意が必要です。
ノブを取り付けると脚梁部と干渉する部分を罫書ました。寸法(単位は㎜)は写真の通りです。
脚梁部の30㎜四方がノブと干渉する部分に掘り込みます。また、脚部の12㎜の位置にボルトを通す穴を明けます。ここではM6のボルトを通すので、Φ6.5の穴を明けます。
写真は、DSMで作成した3D CADモデルと実際にノブ干渉部分を加工した結果の比較です。モデルと同じように加工できました。3D CADモデルを実物の写真と同じ向きにしてキャプチャーしてみました。スライダーを左右に動かして、見比べてみてください。
ノブ干渉部の掘り込みは、フォスナービットあるいはボアビットと呼ばれる大径の穴を明けるビットで加工しました。掘り込むサイズは30㎜四方なのでΦ22(直径22㎜)のものを使用して、4隅を切削し残った部分は、被切削側をずらしながら切削しました。深さは6㎜です。
ビットはインパクトドライバに取り付けられる六角シャンクですが、ボール盤に取り付けて切削しました。深さはボール盤に付いている深さ調整器で行いました。
この加工はトリマーを使ってもよいですね。その場合は治具を作るときれいに仕上がります。
ノブ取り付け部を加工した写真を撮り忘れたので3D CADモデルを示しておきます。上述のようにモデルと実物は同じになっているので、勘弁ください。
寸法通りに加工するとモデルようになります。
加工したところにノブを取り付けたところです。
よく見るとノブのキャップの溝のところが傷ついています。そうです。自分はコインを使わずマイナスドライバーで回したからです。
ノブの動きをわかりやすくしました。こちらもスライダーを左右に動かしてみてください。
ノブが奥まで行くとボルトが10㎜ほど出ます。これがフレーム部の鬼目ナットで締め付けられて、脚部とフレーム部が固定されます。
もう一つの副産物として、干渉しないように掘り込んだ部分のおかげで、ノブが抜け落ちないようになっています。運搬時にノブが落ちて、紛失してしまうのを防止できそうです。
次に、フレーム部側の鬼目ナットを取り付ける位置を決めます。これは3D CADモデルで位置を決められますが、決めない方がよいです。実物は反りやねじれがあるため、モデル通りに位置が決まりません。また、穴明けなども人手で行っているので誤差があります。ここは、現物合わせの方がよいと思います。
現物合わせで、位置を決めるため、ノブを脚部に仮組みして、フレーム部と組み合わせます。ノブ頭をプラスチックハンマーで軽く叩き、ボルト先端をフレーム部側に打ち付けてマークを付けてやります。そのマーク位置に穴を明けてやればよいわけです。
ここで注意、今回は同じフレームが3つ、同じ脚部が6つあります。現物合わせなので、どの脚部とどのフレーム部を組み合わせたかは、後でわかるようにマークしておく必要があります。組み合わせが変わると位置が合わなくなってしまいます。
上述のようにフレーム部側の位置決めしたところに鬼目ナットを取り付けます。M6×13㎜の鬼目ナットを取り付けるので、下穴はΦ8深さ13㎜を明けます。写真は下穴を明けたところです。厚みが19㎜しかないので下穴を貫通しないように注意が必要です。
下穴の上にある黒い点はマジックペンでマークしたものです。脚部にも同じマークを入れています。
M6鬼目ナットは6.0の六角レンチで取り付けられます。斜めに入らないように真っ直ぐに取り付けます。SPF材は柔らかいので簡単にねじ込めます。硬い木や合板の場合は、締めこんで、少し戻すを繰り返してねじ込むとスムーズにねじ込めます。
鬼目ナットをねじ込んだところです。木の表面と面一になるようにねじ込みます。
設計変更した部分の加工が完了したので、脚部とフレーム部をノブボルトで固定したところです。
結構、しっかり固定できました。これを1台あたり4か所行います。また、残り2台分を同じように製作します。
3台分すべて製作して、仮組みしたところです。1台ができれば、同じように製作すればよく、まとめて同じ作業をできるので、1台目よりは手際よく製作できました。
斜めから見たところです。施術台ベッドとなると大きいです。部屋が写ってしまうので撮影するのが難しいです。
収納もしやすいように作っています。同じ台なので、重ねることができます。
フレームの内側四隅に脚部を取り付けており、フレーム側は簀子上面が少し下にあり、段差を設けているので、重ねたときにフレームの内側に脚部がすっぽり収まります。
最後に施術用マットを敷いたところです。きっちり収まっています。
でも、まだ仮組みです。ここからが仕上げです。
続きは、最後の仕上げをご覧ください。