【作品】学習机の本棚製作、棚・引き出しの製作

作品
作成した図面

2006/01/21
 長男の学習机を製作してから早一年が経とうとしています。本やノートが整理できないということで当初より要望があったデスク棚を製作することになりました。
図面を引いて、着手しました。図面を引く1、2週間前に学習机をもう一度調査して、デスク棚の特徴をつかんだ上で図面のような棚に落ち着きました。
1.市販のデスク棚は、安定してデスク上に設置できるように天板の幅より左右2~3cmほど狭くなっている。また、棚の背板も天板の内側にある為、天板自体も狭くなっている。これは安全上仕方ないのでしょう。
2.棚の側面(柱)の板厚が3cm程あり、実際に使える棚の幅がさらに狭くなり、収納できる冊数が限られる。
3.デスク棚には、ちょっとした引出しが2つ付いている。小物などを入れるのに便利そうである。
4.デスクライトが棚板を貫通して設置されている。
5.最近の流行か、パソコンの液晶モニタが設置できるように工夫されている。しかし、そのためにさらに収納能力が落ちている。
6.デザインは全体的に丸みがある。
など、気づいた点です。
そこで、以下のポイントでデザインしました。
1.今回は収納能力を最大にして、かつ天板をできるだけ広く確保すること。
2.机の直線的なデザインを踏襲するが、圧迫感がないようにブックエンドに丸みを施す。
3.便利な小物が入る引出しを2つ用意する。
4.デスクライトは、棚板を貫通する。(市販品を参考にする)
5.ブックエンドはスライド可能とする。ブックエンドの枚数を追加可能とする

材料のプレカット

 早く欲しいという要望があったので、ホームセンターで材料を購入し、その場でプレカットしてもらいました。
プレカットしてもらうには、正確に図面を引くだけでなく、板取り図(手書きでもよいから)を用意しておくことが間違いなくカットできるコツです。
そして、一番重要なのが購入する店に必要な材料が売っていることを事前に確認しておくことです。特に必要な板厚が用意されていることです。必要な板厚がないと図面自体を書き直す必要があります。
板材は、机の時と同じパイン集成材、引き出しの中箱は桐集成材にしました。前回はファルカタ集成材を使いましたが。

棚受けのネジ穴

 棚を支える側面の板(柱と呼ぶことにします)に棚受けの穴明けをします。ここでボッシュ製ダボ穴ガイドを使ってみました。位置決めのコツがありますがそこそこまっすぐにあけられました。位置決めを容易にするために、木工ドリルは先がキリ状のものがよさそうです。
棚板を受けるため、正確に穴を明けないとガタツク原因なるので重要な作業です。

棚側の穴加工

 棚側の側にもダボ穴ガイドで穴をあけました。

ログナット

 柱と棚板をログナットで止めることにしました。ログナットは、初めて使用します。
ログナットを使ったのは、子供が成長するにつれて使い方が変わってくるので、それに備えて改造しやすいようにと考えたからです。ログナットを使えば簡単に分解できます。

ログナット加工

 ログナットを納める穴を棚板の裏にあけます。貫通してしまわないように注意してあけます。ちなみにログナット側はトリマーであけました。ちょっと、焦げてしまいました。

ログナット使用例

 ログナットは写真のように使います。わかりやすいように棚板は付けずにしています。

仮組(側面)

 こちらが柱と棚板を仮組みしたところです。ガタツキもなく、平らに取り付けられることを確認できました。

仮組(裏面)

 こちらは、棚板の裏面です。ガッチリ締め付けられます。ただし、ログナットの位置はできるだけ、板端より離した方がよいです。たぶん近すぎると、締め付けに耐えられずに板が割れると思います。

ブックエンドの構造

 ブックエンドをスライドさせる構造です。背板の上下に段を付けて、その段に赤色の板をブックエンドと挟み込むことでスライドさせます。隙間代を確保するのがポイントです。隙間が大きいとガタツキ、小さいとスライドし辛くなります。

ブックエンドスライドレール

 次にブックエンドをスライドできるように、上下2枚の背板にトリマーで段欠き取りを施しています。トリマーに取り付けた集塵器で、木屑を吸い取ってくれます。

ブックエンドのレール部の加工

 背板に段欠きしたところです。これがブックエンドをスライドさせるためのレールになります。

デスクライトの柱通しの開口部の加工

 デスクライトのスタンド部分を棚に通す必要があるので、棚中央辺りに開口部を作ります。開口部は、薄板で治具を作ってトリマーで少しずつ深く掘って切り取りました。これは、学習机のワゴンのキャスター収納部の加工と同じです。

デスクライトの柱通しの開口部の加工後

 トリマーで切削したところです。バリが出ているのでヤスリとペーバーで整えました。これで最後のデザイン的な加工を除いて、本体の加工が終わりました。

引き出し本体の材料カット

 今度は、引出し本体を製作します。まずは、引出しの箱部分のカットです。このカットは、キックバックの恐れがあるので、治具で材を固定してカットする必要があります。手で材を持ってカットすると、ちょっとしたブレでフェンスとノコ刃の間で材が噛んでしまい強烈なキックバックが起こります。加工材が自分の方に飛んできます。

溝カッタ歯ーに交換

 引出しは、側板に溝を彫ってスライドさせます。そこで側板に溝を彫るので、テーブルソーで溝カットします。溝カッターに交換しています。
この溝カッターは、両外側にマルノコ刃が付き、その間に2枚刃を必要枚数挟み込み、所望の溝幅を作ります。

溝カッター歯に交換完了

 溝カッターに交換したところです。幅は12mmです。インサートも溝カッター用のものです。

溝のカット

 引出しの側板に溝カットしているところです。溝を一発でカットするので負荷が大きくなります。材が浮き上がらないようにフェンスに押さえ板を固定してカットしました。

一発溝加工

 一発溝カットしたところです。綺麗にカットできました。トリマーでもできますが、小さい材なので治具の準備を考えると溝カッターがお手軽です。

引き出し2セット分の加工

 2セット分の引出しの加工が終わりました。この棚も兄弟ふたりに作る予定なので2セット切り出しておきました。
引出し箱の部分は桐集成材、底板は厚み4mmのシナ合板、前面板がパイン集成材でいつもどおりです。

引き出しの組み立て

 「つづく」と言っていながら、ながらく3ヶ月も疎かにしてしまいました。
さて、引出しの材料が揃ったので組立になります。この組立も学習机の引出しと同じ手法で行いました。まず、枠を木工ボンドと隠し釘で組立、次に底板も木工ボンドと隠し釘で組み立てます。

前面板の取り付け

 引出しの前面板を取り付けます。まず、枠側に木ネジ用の穴を明けておきます。そして、前面板を木工ボンドで張りつけ、ネジで固定します。

前面板の圧着

 引出しは、引く為の取っ手が必要ですが、今回は、前面板を底板よりも少し突き出して、それを取っ手代わりにします。
突き出しの為に4mm厚の板をスペーサにして、前面板を取り付けます。木工ボンドを塗って、ずれないようにクイッククランプで固定します。小さな引出しなので、小さいクランプが便利です。

スライドの仕組み

 引出しの組立が終わりました。写真のように溝に細木をレールにしてスライドできるようにします。小さい引出しにはこれが簡単です。大して荷重もかからないので。

引き出しレールの位置決め

 棚に引き出しを取り付けます。その前に引き出しを二つ並べて取り付けるので、レール取り付けの為の板の位置決めを行います。これは、現物合せで行います。

位置決め用のスペーサー

 2mmのスペーサ(板片)を噛まして位置決めしています。引出しのスライドがきつ過ぎず、ガタがないようにします。

引き出しレールの取り付け

 レール(細木)を取り付けているところです。これもクイッククランプで固定して、木ネジで固定しています。細木は木工ボンドで接着していません。後で、スライドを調整できるようにするためです。

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