我が家には3匹の猫がいます。茶トラのプーマ、サバトラのルーク、ミックスのチロです。プーマとルークはお散歩が大好きです。毎朝、出勤前に散歩します。休みの日は、朝・昼・夕の最低3回は散歩します。3回で収まればよいですが、プーマは2時間おきに催促してきます。プーマが散歩にいくとルークもおねだりします。皆、散歩は好きですが、程というものがあります。ぽつんと一軒家なら放し飼いもできますがそうもいきません。
そこで、家族会議の結果、キャティオを作ることにしました。キャティオ(Catio)って知ってますか?「Cat(猫)」と「Patio(パティオ、中庭)」を組み合わせた造語で、室内飼いの猫が安全に屋外の空気を楽しめるように、家と繋がった猫専用の半屋外空間のことです。

出来上がったキャティオです。早速、プーマがキャティオに出てきました。後ろにはチロが興味津々で付いてきています。
早速、キャティオ製作の工程を紹介します。
ウッドデッキの製作

最初に設置場所の写真を撮るのを忘れていました。
もともとは幅 180cm 、奥行き50cmの縁台があったところです。縁台の手入れもしていなかったので塗装も剥げてカピカピな状態でした。
この縁台をウッドデッキに拡張して、その上にキャティオを設置することにしました。今の縁台も土台として利用します。
まずは、縁台の付け根の部分に垂木(45×45)を使って30㎝ほど延長しています。

反対側は40㎝ほど延長しています。固定には120㎜の長いビスで家屋に打ち込んでいます。
垂木には、クレオソートという防腐剤入りのブラウンカラーで塗装しています。

次に、ウッドデッキの根太を作成しています。根太にも垂木を使いました。ただ、45角の垂木では頼りないので2本を重ねて太くして使うことにしました。
2本の垂木を木工ボンドと75㎜のコーススレッドで固定しました。

根太のボンドを乾かしている間に、ウッドデッキ部分の塗装(2回)です。この塗装が1番体に堪えました。ウッドデッキ材には、米杉(ウエスタンレッドシダー)を使いました。長さ3650㎜でちょうど1200㎜を3枚とれます。今回、17枚使用しました。
長物だったためホームセンターでプレカットしてもらいました。
米杉(ウエスタンレッドシダー)は、杉と書かれていますが杉ではなく、ヒノキの一種です。特徴としては、優れた耐久性を持ち、湿気や腐朽、虫害に強く、防腐処理なしでも屋外での使用に適しています。断熱効果もありウッドデッキに適しています。
この米杉(26×143×3650 ㎜)1枚で¥6,028(税込)を6枚購入しました。SPF材の4、5倍ほどします。

仮置きして水平を確認しているところです。基礎石はまだ用意していなかったので、レンガを仮り置きしています。また、束柱には、プラスチック束を使いました。

デッキの隙間を均一にするために木片で隙間定規を2個作りました。

こんな感じでデッキ材とデッキ材の隙間に隙間定規を当てて、ビス留めしていくと隙間を均一にできます。今回は9㎜の隙間にしました。
あと、糸を張ってビス留めがまっすぐ1列になるようにしました。ビスは65㎜のコーススレッドを使用しました。

隙間定規と糸があれば、ちゃかちゃか作業進みます。

基礎石(束石)を設置しました。
基礎石には、万能ウエイトという汎用の重りを使いました。金具は取り外せます。
基礎石の高さ100㎜だと、プラスチック束に余裕がなく不安ありました。また、150㎜だと大きすぎて威圧感がありました。そこで、高さが100㎜より大きく150㎜より小さい基礎石が欲しいと思って探していたところ、120㎜の万能ウエイトを見つけました。

ウッドデッキができました。以前の縁台に比べて面積では4倍近く広くなり、木の香りも相まってとても気持ちいいです。期間はGWの5月3日、4日の2日間でできました。晴れていて塗装の乾燥が短時間で終えられたのが効きました。
ケージ枠の製作
当初、ケージは単管パイプ(φ48.6)で製作する予定でした。ホームセンターで現物をみると、う~ん、デカいというのが第一印象でした。デカいというのは、設置するウッドデッキの面積に対して単管パイプの太さが大きすぎると思いました。今のウッドデッキの少なくとも2倍以上ないとつり合いがとれないような感じでした。
そこで、他にもないか探してみたところ、ちょうどよさそうげな太さのパイプ(φ25.4)がありました。あとは、金具などそろっているかがポイントでしたが、クランパーベースだけがありませんでした。これは代替物で行けそうと判断して、こちらのパイプにしました。
アジャスター金具 M12を4個購入。
φ25.4のパイプクランパーベースがなかったので、代替部品として購入しました。

パイプにも塗装します。金属パイプに直接塗装したためか、塗装のノリ(密着)が悪く手間がかかりました。金属面の研磨や脱脂をしてからラッカー系がよかったかもしれません。反省です。

金具類も塗装しました。こちらは塗装のノリが多少ましでした。
今回、購入したパイプカッターという工具です。ハンドグラインダーでカットしようか考えましたが、コーナーY字金具やジョイント金具がピッタリ合わせたかったので、購入しました。
感想は、買ってよかったです。安全に簡単にきれいにカットできました。

カットしたいところに刃を当てて、軽く締め付けます。パイプカッター側を回転させては少し締め付けるを繰り返していくと、カットできるというものです。

パカっ!という感じで切断できます。必要に応じてバリをとります。バリ取りもパイプカッターに備わっていますが、今回は使いませんでした。
パイプは、長手方向および高さは2,400㎜で6本、短手方向は1,000㎜で2本を用意します。そこで、2000㎜1本から400㎜を5本、1000㎜1本から400㎜を1本取るためにカットしました。
2,400㎜は2,000㎜パイプと400㎜パイプをジョイント金具で繋げます。差し込むだけです。

コーナーY字金具にパイプを差し込みM4ネジで締め付けて固定します。

こんな感じでパイプを組み立てました。天井側は四角形(2,400×1,000)にパイプを組んで、2,400㎜の足は4本で支えています。

足元は、アジャスター金具をビスでデッキに固定して、パイプを差し込んでいます。

ケージのパイプ枠ができたところです。ケージの立ち上げは妻にも手伝ってもらいました。
ケージネットの製作
ケージの枠にネットを張ります。

ネット通販で購入した幅1m、長さ20mのフェンスです。ホームセンターでも防獣フェンスとして販売されているところもあります。
思っていたより柔らかかったです。1㎜程度の軟鉄ワイヤーにPVCコーティングされたものです。
作業性を考慮して幅1mのものを選定しました。

梱包を開けたところです。

必要な長さを出してニッパーでカットします。プチプチとカットできます。

必要長さに切り出したロールです。これをケージ枠に張り付けていきます。張り付けは結束バンドを枠に固定していきます。床とフェンスは又釘で押さえました。

フェンスを張ったところです。フェンスが柔らかかったのが幸いしました。フェンスをパイプに手で簡単に巻き付けたり、折り曲げたりできたので、うまく張れました。また、ワイヤーも細いため外からみても目立たず、フェンスが邪魔にならず猫も外を見やすいと思いました。(猫がどんなふうに見えるか知らんけど)

早速、プーマとルークが入ってきました。気に入ってくれるといいな。ケージの製作は、GWの5月5日と6日の2日間で製作しました。充実したGWを過ごすことができました。
猫ドアの製作
今のままでは、猫が出入りするたびにサッシの開け閉めが必要です。そこで、猫ドアを作ることにしました。今回は取り急ぎということで、網戸に設置します。最終的には、オールシーズンに対応するためサッシ戸に設置します。

今回、網戸に設置した猫ドアです。

20年ほど前に工房を製作したときの端材を利用します。置いておくものですね。3㎜程度の薄板です。

270×240㎜を2枚切り出しました。2枚で網戸のネットを挟んで固定しようと考えています。我が家の猫たちは大きいので、出入り口は大き目に作ります。
ちなみにプーマは体重8キロあります。散歩していると大きいね、犬かと思ったとよく言われます。プーマはリードを付けて散歩しているので、よく犬と間違われてしまいます。(笑)

出入口を切り抜きました。薄板なのでカッターで切れます。枠とドアになるので、どちらも必要です。丁寧に切り抜きました。

ドアは、木工ボンドで貼り付けました。これはやめておけばよかったかもです。ちょっと、ドアが重くなりました。もしかすると猫が通り抜けてくれないかも・・・

ドアをひと回り小さくします。自作のディスクグラインダーでひと回り小さく全体を2㎜ほど研磨しました。

ドア枠の下側に強力磁石を埋め込みます。ドアが速やかに枠に止まるようにします。

ドア枠の周囲にブチルゴムの帯を両面テープで貼り付けます。網戸のネットを押さえるためです。両枠とも貼り付けました。

ドアのヒンジです。3㎜程度の針金を使いました。ドア側に溝を掘って、針金を嵌めて接着材で固定しました。強度に不安があったので結束バンドも使って押さえました。

写真がよくないですが、ドアの下部に、枠側の磁石の位置に来るところにネジを取り付けました。これで、ドアが磁石で引っ張られて止まりやすくなるはずです。

ドア枠にドアを置いたところです。枠のヒンジのところは溝を掘って、針金が止まるようにしています。
磁石がなくならないようにテープで止めています。

網戸のネットにドア枠で挟み、ドアのヒンジも一緒に挟みこみました。8か所をM4のボルトとナットで固定しました。

ドア枠を固定した後にネットをカッターでカットしているところです。

切り取ったネットです。ドア枠いっぱいに切るのは難しいです。ネットの毛羽が残ってしまいますので丁寧にカットするか、ライターで炙って毛羽を焼き取るのが良いかもしれません。炙る場合は火事に注意です。

猫ドアは完成しましたが、まだにゃんこたちはドアをくぐれません。押したら入れることを学んでいただく必要があります。マタタビの粉をドアに塗ってみたりしましたが、舐めるだけ押してくれません。
今は、暫定的に段ボールでトンネルにしてくぐれるようにしています。このとき、もう少しドアが軽い方がよいのかなと思った次第です。くぐれるように成長する子供を見守る感じですね。(笑)
猫ドアの製作は、5月10日の1日間でした。

天気が良かったので、キャットタワーを設置してみました。プーマ、ルーク、チロのそろい組です。
まとめ
今回、猫たちにすこしでも自由な空間、外の空気を感じられるようにキャティオを縁台に設置してみました。猫たちも気に入ってくれたように感じます。特に、外に出たがらず家の中が良いのかと思い込んでいたチロが、外に強く興味を持っていることに気づかされました。今後は、サッシ用猫ドアの設置とキャティオ内を充実して快適な空間にしてあげようと思います。
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