自作のトリマーテーブルで仮組完了した材料を仕上げます。
トリマーテーブルには、BOSCHのトリマーを取り付けています。
トリマーにはボーズ面加工用のビットを取り付けています。このビットを使うと角に大きな丸みを付けることができます。
まずは、脚部の角にボーズ面加工を施しますが、脚部とフレーム部が接する部分は表面積を大きくしたいので、加工をしません。脚部は12本あり、1本あたり4か所、つまり合計48か所加工する必要があります。毎度、加工する範囲を気にしながら作業するのはつらいし、バラつきができます。
そこで、写真の赤枠に見えるフェンスを付けてあげることで、脚部を送ってもフェンスで止まるという算段です。止まるところまで加工すればよいことになります。
トリマーテーブルにもフェンスがあり、脚部をフェンスに沿って送れば、トリマーのビットが脚部の角を切削してくれます。
ちょうど、角を切削しているところです。写真はわかるようにトリマーを止めて撮っています。角がきれいに丸くカットされています。
当然ですがあらかじめ、ビットの刃出し具合を調整しておく必要があります。
脚部の4つの角を丸めたところです。無骨だった脚部が急に柔らかい感じになります。また、これだけ切削するので軽量化にもなります。
切削した切りくずは、トリマービットのトンネルのようなところに吸い込まれて集塵されますので、後片づけが楽です。
これを48回繰り返して脚部の仕上げは完了です。
次に、フレーム部の仕上げに移ります。写真のフレームの角の部分を同じようにトリマーで丸めます。フレーム部は長物なので、トリマーテーブルでは取り回しができません。ここでは、普通にトリマーを手で持って加工します。
こちらはマキタ製のトリマーです。胴体が細身なので手で持つにはちょうどよいです。こちらにもボーズ面ビットを取り付けています。脚部のものよりも少しRが小さいものです。
フレームの角の部分を加工します。トリマーは1万回転/分以上で非常に高速で回転するので、取扱い注意が必要です。かといってゆっくり操作すると摩擦で木が焦げてしまいます。慌てず速やかな操作が求められます。
ここでは、写真撮りのためにトリマーを止めています。ネジが見えていますが、実際の加工ではネジを抜いて行っています。ネジにビットが接触するとビットが破損したり、火花が飛んだり、金属片が飛び散り受傷の危険があります。
上述の通り、ネジを抜いてトリマー加工をしました。ここでも仮組状態だったので、簡単にネジを外せます。
仕上げ加工をしたので、ここでは、ボンドを付けて本組しています。
フレーム部を本組し、桟もボンドを付けて本組します。
3台分の桟の本組も完了しました。
すべての本組が完了したので、塗装のためのサンドペーパー掛けをします。電動サンダーを使って、ペーパー掛けします。細かいところは手で行います。
フレーム部のペーパー掛けした後です。
今回は、チーク色のニスで塗装します。2度塗りします。
1回目の塗装が完了したところです。
1回目の塗装し、乾燥後に♯600程度で軽くペーパー掛けします。塗装をすると表面が毛羽立つので、ペーパー掛けして均します。
2回目の塗装が完了し、乾燥したところです。ペーパー掛け後に2回目を塗装すると、写真のようにつやがでます。これで、すべての工程が完了です。最後に組立てます。
フレーム部と脚梁部を組立てたところです。これを3台分組み立てます。
フレーム部に簀子を載せて完成です。これを3つ作ります。
3台並べてマットを載せた完成です。結構な大きさになるので全体の写真を撮ろうとすると部屋が写ってしますので、ご了承ください。